今夏のワールドカップは「良いタイミングとは言えない」
レギュラーシーズン最終戦を待たずして、レブロン・ジェームズの2018-19シーズンは終わりを迎えた。6シーズン続けてプレーオフ進出を逃したレイカーズは、レブロンが今シーズン残り試合を欠場することを発表。レブロンがプレーオフに出場しないのは、実に14年ぶりのことだ。
レブロンが取り組んだレイカーズ再建というミッションは不本意な結果に終わった。出場試合数がNBAキャリア最少となる55試合に終わった原因は、昨年末のクリスマスゲームで負った股関節の負傷だった。ケガに繋がった原因は分からないが、ここ8年続けて所属チームをNBAファイナルに導いたレブロンの肉体には、相当な疲労が蓄積されていたはず。ここで身体と心をリセットし、来シーズンへの英気を十分に養うことも重要だ。
レブロンは、『The Athletic』にこう語る。「もちろん、プレーしたいよ。ただ、いつだって僕は信頼する人間の意見を聞いてきた。その意見に自分が同意するかどうかにかかわらずね。彼らは僕のためを考えてくれている。それが正しいあり方なんだ」
それでも、これまでより長期のオフになるため、オフのトレーニング方法やスケジュールにも変化が見られる。「この8年間、オフシーズンのトレーニングは基本的に同じやり方をしてきた。次のシーズンに向けて、短い期間でどれくらい休めばいいかは分かっていたんだ。今年のオフは2カ月も長く、トレーニングに使える時間があるから、どれくらい休めばいいか、これから探るところだよ。これまでと完全に違うやり方が必要になる」
オフには、主演として出演する2021年7月に公開予定の映画、『スペースジャム 2』の撮影も始まる。また、8月下旬からは中国でワールドカップが開催されるが、『The Athletic』はレブロンは出場を見送る可能性が高いと報じている。
今回のワールドカップから、スパーズのヘッドコーチ、グレッグ・ポポビッチがアメリカ代表の指揮を執る。レブロンも尊敬するポポビッチのチームだが、彼は「ポップのことは大好きだけれど、今年の夏は自分にとって良いタイミングとは言えないね」と話した。
その一方で、2020年の東京オリンピックへの出場については「可能性はある」と前向きなコメントをしている。「その時のコンディション次第だね。オリンピックは大好きなんだ」
レブロンはこれまで、2004年のアテネ五輪で銅メダル、2008年の北京五輪と2012年のロンドン五輪で金メダルを獲得している。東京オリンピック出場の決断は来年の楽しみにとっておくとして、まずは、レイカーズでの2年目に向け、レブロンがオフをどう過ごすのかが気になるところだ。