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「明確な答えがあれば答えるけど、持ち合わせていない」

シーズン開幕前の時点ではジミー・バトラー、ドウェイン・ウェイド、ラジョン・ロンドによる『新ビッグ3』誕生に沸いたブルズ。しかし、レギュラーシーズン序盤から安定感のないパフォーマンスが続き、指揮官フレッド・ホイバーグは早々にロンドを先発から外す決断を下した。

バトラーとウェイドの個人スタッツが良くても、それがチームの勝敗に反映されなければ意味はない。ブルズはオールスター以降も波に乗れず、シーズンの正念場とも言えるこの時期に5連敗を喫して、31勝35敗で東カンファレンス10位に後退した。

8位のバックスとはまだ1.5ゲーム差で、今後の結果次第では7位でのプレーオフ進出も不可能ではないが、ホイバーグが最近の試合で導入している11選手によるローテーションは機能していない。安定感もなければ、戦術的な面で欠点が多いという批判もある。

敗戦のたびにメディアに呼び出され、チーム不振の理由を語らされることに、ウェイドはうんざりした様子。『Chicago Tribune』のブルズ担当記者がウェイドのこんな言葉を伝えている。

「負けた理由なんて分からないよ。チーム上層部なら答えられるかもしれないけどね。僕自身は、試合のたびに同じ質問に答えるのにうんざりなんだ。明確な答えがあれば答えるけど、残念ながら持ち合わせていない。不適切な発言もしたくないしね」

「自分はコートに出て、チームを引っ張ろうとしている。ジミーと一緒に、チームの助けになれる方法を見いだそうとしているんだ。試合映像をコーチと一緒に見直して、これまでと違った形でチームに影響を与えられるか考えないといけない」

編成の問題もあるし、ヘッドコーチの采配も大事だ。ただ、コートでプレーするのは選手であり、ヒートで3回の優勝を達成しているウェイドのリーダーシップなしにブルズの浮上はあり得ない。残り16試合、ウェイドはモチベーションを取り戻し、若い選手たちを正しい方向に導くことができるだろうか。