ジェイソン・テイタム

「毎日一歩ずつレベルアップしていけばいい」

セルティックスのジェイソン・テイタムが絵本『Baby Dunks-a-Lot』を発表した。兄にバスケを教えてもらったことで、主人公の赤ちゃんは自分がダンクできることに気付く。赤ちゃんはNBAのチームに入り、テイタムと思われる『緑のユニフォームの0番』とともにプレーするようになる──というストーリーだ。

テイタムは初となる著書を紹介するために『CBS Mornings』に出演した。共著のサム・アップルがこの企画を持ちかけた時、テイタムはすぐに協力を決めたという。この絵本のストーリーは、息子のデュースや一人親ながら何不自由なくバスケをさせてくれた母に影響されたと明かす。

「どこの家庭でも、子供が寝る前に絵本の読み聞かせをやってあげるよね。ウチも日常の一部としてそうしていた。だからこの話をもらった時、僕が息子に読み聞かせる絵本をイメージした」とテイタムは言う。

「そして母のことをずっと考えていた。絵本に出てくるように母親が小さかった頃の僕にバスケを教えてくれたということはない。僕の母はバスケをしないんだけど、僕が小さな頃からずっと応援してくれた。練習に必ず付き添ってくれて、最高のプレーができるよう支えてくれた」

「僕が一番好きなシーンは、赤ちゃんとチームメートが一緒に昼寝をするところ。親としては小さな子供には昼寝をさせなきゃいけない。そして僕らバスケットボール選手は試合に備えて昼寝をするんだ。ちょっと面白いよね」

そして彼は、NBAの新シーズンに向けた抱負をこう語っている。「NBAで優勝するのは本当に難しい。だからこそ自分たちのことを誇りに思う。そして僕は新シーズンに向けて連覇しようと意気込むつもりはない。多くのことが上手くいって初めてチャンスが生まれるものだ。僕たちが考えるのは連覇ではなく『もう一度取り掛かろう』なんだ」

テイタムは静かに微笑みながら言う。「毎日一歩ずつレベルアップしていけばいい。それが昨シーズンに優勝できた理由でもある」