チームケミストリー向上に大きな期待
咋オフに積極的な補強を行い、昨シーズンは36勝24敗で西地区2位、プレーオフ進出を果たしたライジングゼファー福岡。2018-19シーズンのB2降格以来、勝率5割に満たなかったことを考えれば一定の成果を挙げたと言えるが、さらに上位を目指すべく今オフも補強を敢行。多くの試合で先発ガードを務めた兒玉貴通こそ退団となったものの、主力の大部分は継続となった。
新加入選手は7人。シーホース三河の橋本晃佑と中村太地は、多くの出場機会を得られていなかったものの、光るものを持っている実力者だ。青森ワッツでプレーオフ進出の原動力となったスコアリングガードの會田圭佑も加入。さらにサイズと得点能力の高いウイングの西川貴之を大阪エヴェッサから獲得と、有力な日本人選手が揃った。帰化選手としてウィル・クリークモア、外国籍選手はジョシュア・スミスとジャスティン・バーレルと日本での実績十分な選手が集まり、B1昇格を目指す。
指揮を取るのは昨シーズンはアシスタントコーチを務めた、闘将・浜口炎ヘッドコーチ。B1でもチャンピオンシップ進出経験がある指揮官の手腕に期待がかかる。
スタッツ
予想スタメン
ロスターの半数が入れ替わり、ヘッドコーチも交代となったが、戦い方のベースは大きく変わらないだろう。昨シーズン同様、3ポイントシュートを多投することが予想されるが、今シーズンはインサイドも強力なため、中外バランスの良いオフェンスが展開されるだろう。より一層厚みが増したバックコート陣は、激しいチーム内競争によるさらなる強化が期待できる。
所属選手一覧
『獲得FP(ファンタジーポイント)チーム内1位選手』
※FP(ファンタジーポイント)は、選手の活躍度合を計る指標となるポイント。各選手が実際の試合で記録した成績に応じて算出される。
パブロ・アギラール
B2屈指のディフェンダーでありオールラウンダー。昨シーズンは平均27分13秒出場し、13.3得点、10.3リバウンド、2.0アシスト、1.3スティール、0.7ブロックとチームの中核を担った。今シーズン共にプレーする外国籍2選手はインサイドのスペシャリストであるため、フロアのバランサーとしての役割も担うことになるだろう。
【若手選手】
中田嵩基
地元福岡出身で、福岡大学附属大濠高校で全国優勝も経験した若手ガード。昨シーズン、ポイントガードの中心だった兒玉と重冨周希が退団となり、中田にとってはチャンスであり勝負のシーズンとなる。飛躍のプロ2シーズン目、チームを勝利に導くポイントガードとして活躍が期待される。
【新加入選手】
西川貴之
昨シーズンの大阪では多くの出場機会に恵まれなかったものの、佐賀バルーナーズに所属していた2022-23シーズンには平均14.4得点を挙げてB2日本人得点王にもなったスコアラー。決まり出したら止まらない3ポイントシュートを武器に、B2でのキャリアハイは33得点。新天地で再び輝く姿を見せてくれるに違いない。