写真=Getty Images

コート内に飛び込むド派手なダイブを決めるも実は……

サンズのマスコット『ゴリラ』が、NBA選手同様の身のこなしを見せた。

3月7日にホームで行なわれたウィザーズ戦の第4クォーター序盤、両チームの選手たちが右ウィング付近での攻防を繰り広げる中、突如ゴリラがペイント内に滑り込み、即座にエンドライン後方に去っていくのが確認できる。

よく見てみると、コートにスティック状のものが転がり、ゴリラがコートにダイブしてキャッチしているのが分かる。プレー中の選手がこれを踏んで転倒し、ケガをするようなことがあれば大問題だ。ゴリラはこれをすぐさま回収し、試合進行を妨げることなくコート外へと去った。

もっとも、誰にも気づかれないわけにもいかない。突然コートに滑り込むゴリラにウィザーズのボーヤン・ボグダノビッチも一瞬立ち止まって凝視。クロアチア、スペイン、トルコと渡り歩いたボグダノビッチにとっても、プレー中にゴリラが飛び込んできた経験はあるまい。

ルーズボールを生かそうとコート外にダイブする選手の姿はしばしば見られる。最も印象的なのはデニス・ロッドマンのダイブ、それにインスパイアされたであろう『スラムダンク』の桜木花道のダイブだろう。だが、コート内にダイブする選手はいないし、ゴリラとなれば前代未聞だ。

ところが、である。『Fox Sports』によれば、これはゴリラがホームファンを煽るために使っている小型ドラムのスティックで、勢い余ったゴリラの手から滑ってコートに転がってしまったもの。ゴリラはこれを回収するためにダイブを敢行していたのだ。決死のファインプレーで試合進行を妨げなかったゴリラだが、お手柄と言っていいかは微妙なところ。これで選手がケガをするようなことがあれば大問題だった。これからドラムを叩く際には十分に注意が必要だ。