東カンファレンス順位争いが過熱、ヒートのウェイドはプレーオフで花道を飾れるか

東カンファレンス順位争いが過熱、ヒートのウェイドはプレーオフで花道を飾れるか

2019/03/24

ドウェイン・ウェイド

文=神高尚 写真=Getty Images

6位のピストンズから9位のマジックが熾烈な争い

いよいよシーズンも終盤戦となり、プレーオフ出場チームが決まってくる中で、東カンファレンスでは6位ピストンズから9位マジックまでが激しいデッドヒートを繰り広げています。10位のホーネッツは2月以降8勝13敗と勝率が伸びず、8位まで上がってくるのは難しいでしょう。

6位のピストンズは2月以降の成績が15勝6敗と絶好調。補強したウェイン・エリントンがシューターとして機能することでブレイク・グリフィンとアンドレ・ドラモンドのインサイドの強さが際立ち、ポイントガードのレジー・ジャクソンも復調してきました。どこからでも得点できるバランスアタックが強みになり、グリフィンの調子に左右されにくくなっています。

プレーオフ進出争いで最も優位なポジションにいますが、ここからブレイザーズ、ウォリアーズ、ナゲッツと西カンファレンスの強豪との試合が続き、さらにはマジックとの直接対決。ここで大きく連敗してしまうと一気に順位を落としてしまいます。逆にシーズン最後はプレーオフを逃したニックスやグリズリーズとの試合が予定されているため、強豪との連戦を5割で乗り切れればプレーオフ進出は確実なものとなりそうです。

9位のマジックですが、こちらも2月以降は14勝7敗と好調で、特にディフェンスが機能してリーグ最少失点になっています。直近のグリズリーズ戦では17点のビハインドから大逆転勝利を手にしており、今の勢いであれば順位を上げる可能性が高く、上位陣も侮れないチームです。

マジックはピストンズだけでなくヒートとの対戦も残しており、この2試合を勝ち切ることが重要です。オールスターのニコラ・ブーチェヴィッチとエバン・フォーニエを中心に安定した戦い方をしながら、ビハインドを負った時にはベンチから出てくるテレンス・ロスの爆発力で反撃する二面性でプレーオフにも滑り込めそうな勢いです。

7位のネッツと8位のヒートは2月以降5割前後と、ピストンズとマジックに比べると勢いがありません。ただヒートはケガ人が出て苦しんだ2月から試合の中のローテーションを一新し、ハッサン・ホワイトサイド、ゴラン・ドラギッチ、そしてドウェイン・ウェイドというヒートのビッグネーム3人をベンチから登場させ、サイズのある選手を並べたゾーンディフェンスと3ポイントシュートを効果的に使うスターターという構成にすることで、試合の中で変化にとんだ戦い方にして調子を上げてきています。毎シーズンプレーオフに滑り込む勝負強さと、ウェイドのラストシーズンを飾るために、もう一歩奮起してきそうな雰囲気があります。

消化試合が多く、すでに38勝のネッツは数字の上では最も有利なポジションにおり、残り試合に間隔が空くのでスケジュール的には楽なのですが、その対戦相手が強豪ばかり。バックス、ラプターズ、シクサーズ、ペイサーズ、セルティックスと東カンファレンス上位5チームすべてと対戦する苦しい事情があります。残り3勝で5割とはいえ、全く勝てなくなる可能性すら秘めています。ネッツの強みは高度な戦術を使いこなすチーム力とディアンジェロ・ラッセル。選手の名前で劣っていてもチーム力で互角に戦い、最後はラッセルがもう一段ギアを上げ勝負を決める大活躍が求められます。

そしてネッツの最終戦はヒート。これがプレーオフ最後のスポットを決める大一番になる可能性があります。昨シーズンはティンバーウルブズとナゲッツが同様に最終戦で戦い、オーバータイムにもつれ込む大熱戦が繰り広げられました。両チームが一歩も引かない息詰まる大一番が今シーズンも繰り広げられるのでしょうか。

盟友のレブロン・ジェームズがプレーオフを逃した中で、ラストシーズンのウェイドはプレーオフに進むのか、それともラッセルが新たなスターとしてレジェンドに引退をもたらすのか。最終戦まで目が離せない戦いになりそうです。

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