髙田将吾

初戦は全員出場の全員得点、湘南工大附属に快勝

福岡大学附属大濠は昨年のウインターカップで決勝に進出した。この時に2年生ながら主力として活躍した湧川裕斗と渡邉伶音、髙田将吾が3年生になり、チームは実力と経験を増している。8月5日のインターハイ初戦では、湘南工大附属に危なげない試合運びで112-54と快勝を収めた。

終始セーフティリードを保つ展開でベンチメンバー全員がコートに立って得点を記録したが、これは余裕の選手起用というより、片峯聡太ヘッドコーチが試合後に語った「リバウンドとルーズボールはスタートでやられていた」というピリッとしない部分があったからだろう。それでも片峯ヘッドコーチは「スタートの5人はここから少しずつエンジンをかけていく感じになる。今日は控えの選手たちが繋いでくれて、相手を引き離す展開に持っていってくれた」と、チーム全体で勝利に貢献できたことにフォーカスを向けた。

18分の出場で14得点を記録した髙田は、「前半は相手のシュートが入り、自分たちのリバウンドやルーズボールが弱かったのですが、ハーフタイムでしっかり修正して後半からディフェンスの強度を上げることができました。それがあってこの点差になりました」と試合を振り返る。

メンバー全員で戦えたとは言っても「今日の試合もそうですが、伶音にリバウンドを頼ってしまい、他のメンバーの意識が足りないところがあります。そこはしっかり締めていかないと」と課題は理解している。

個人としても「自分の役割を分かっていないと自分たちのバスケはできません。3ポイントシュートは強い気持ちを持って打てと言われています。3ポイントシュートでチームに貢献したい」と、自分のやるべきことはブレていない。

「ケガで少しプレーできない時期もありましたが、その時も自分にできることを探して自主練をしたりして、シュートには自信がありますし、試合でも自信を持ってプレーできていて、マインド的には良い状態だと思います」

髙田将吾

「地元開催、絶対に優勝するという強い気持ちで」

『バスケ王国』福岡とあって大会初日から大勢の観客が詰めかけており、地元チームの福岡大学附属大濠には一際大きな歓声が向けられる。その熱気がプレッシャーになり初戦の立ち上がりはリズムをつかむのに少々苦労したが、快勝スタートを切ったここからは地に足を付けて戦えるはずだ。

髙田は力強い言葉で必勝を誓う。「一昨年、去年と力不足でインターハイに出場できず、3年生の今年が最初で最後のインターハイになります。地元開催ということで、応援してくださっている方々のためにも絶対に優勝するという強い気持ちを持って、一戦必勝で勝ち上がっていきたいと思います。応援よろしくお願いします」