ビクター・ウェンバニャマ

アメリカとセルビア、準々決勝に勝てば再び激突

現地8月3日、パリオリンピック男子バスケットボール競技のグループリーグ最終節が行われ、アメリカはプエルトリコを104-83で破って3連勝でグループCを首位通過、セルビアは南スーダンを96-85で破ってグループCの2位となった。

12チームが参加するオリンピックでは、3つのグループから上位2チームと、3位の上位2チームが決勝トーナメントに進出する。日本代表のいたグループBで3位となったブラジル、またグループAでスペインを押さえて3位となったギリシャがベスト8へと駒を進めた一方で、今大会のサプライズチームとなった南スーダンは、ここで大会を去ることになった。

そして決勝トーナメントの組み合わせも以下の通りで決まっている。

ドイツvsギリシャ
セルビアvsオーストラリア
フランスvsカナダ
ブラジルvsアメリカ

ドイツは3連勝を収めているが、それは結果的に比較的楽だったグループBでのこと。『死のグループ』であるグループAでサバイブしたギリシャは侮れない相手となる。ドイツの若きエース、フランツ・バグナーはここまで平均21.7得点と誰にも止められない勢いがあるが、リムを守るのがヤニス・アデトクンボとなれば話は別。ドイツの真価が問われる一戦となる。

フランスは日本代表にあと一歩で負けるところから延長に持ち込んで逆転勝ちを収め、グループBの2位を確保したが、その戦いぶりには疑念が残る。絶対的な強みであるはずのフロントコート陣が、高さはあってもフィジカルの強さを出せていない。ガード陣ではシェイ・ギルジャス・アレクサンダーが絶好調のカナダが上で、インサイドの強みを生かせないままではホストチームはここで消えることになるだろう。

アメリカvsブラジルとセルビアvsオーストラリアは、アメリカとセルビアが戦力もグループリーグでの戦いぶりでも対戦相手を大きく上回っている印象。むしろ、両者が勝てば準決勝での対戦となる。開幕戦ではアメリカが快勝したが、セルビアもその後にニコラ・ヨキッチを中心にチームの練度を高めており、いよいよ真剣勝負を迎えることになる。

準々決勝の4試合はすべて現地8月5日、日本時間の6日夕方から翌7日にかけて行われる。