八村塁

写真=Getty Images

『マーチ・マッドネス』(3月の狂乱)がついに開幕

3月17日、NCAAトーナメント(全米大学選手権)の組み合わせが決定し、八村塁が所属するゴンザガ大がウェスト地区の第1シードに入った。

ゴンザガ大は、2018-19レギュラーシーズンでウェストコースト・カンファレンス16戦全勝という圧倒的な成績を残してカンファレンス・トーナメントに進出したものの、3月12日に行われた決勝戦でセントメリーズ大に47-60で敗れる波乱が起こった。

それでも、選考委員会の判断によりNCAAトーナメント出場が決定。21日に行われるNCAAトーナメント1回戦では、プレイリー・ビューA&M大とフェアリー・ディッキンソン大の勝者と対戦し、勝ち上がれば23日の2回戦でベイラー大とシラキュース大の勝利チームと対戦することになる。ここを順当に勝ち上がれば、ベスト8でフロリダ州立大と対戦。フロリダ州立大は昨年のNCAAトーナメントでゴンザガ大が敗れた相手で、ここが一つの山となりそうだ。

セントメリーズ大とのカンファレンス・トーナメント決勝では、相手の粘り強いディフェンスに苦しめられてリバウンドを奪うことができず、最大の武器であるハイスコアリングオフェンスを発揮できない展開に持ち込まれ、敢えなく敗れた。NCAAトーナメントで対戦するチームも、セントメリーズ大と同様に、強豪ゴンザガ大の弱点を徹底的に研究して対策を練ってくるのは確実。セントメリーズ大との一戦で9得点5リバウンド2アシスト1スティールに終わった八村にとっても、同じ轍を踏むわけにはいかない。苦しい状況に立たされた時こそ、エースである彼の真価が問われる。

全米のスポーツファンが注目する『マーチ・マッドネス』が、まもなく開幕する。