ポール・ジョージ

「これが僕にとってのベスト。すべてが完璧に整った」

ポール・ジョージがセブンティシクサーズでの入団会見を行った。ダリル・モーリー球団社長から「ポッドキャストのMCみたいに頼むよ」とジョークで迎え入れられたジョージは、晴れやかな表情で「ここに来ることができて良かった。自分が何をすべきかは分かっている」と語った。

キャリア15年目をシクサーズで迎えることになったジョージは、フリーエージェントでの選択について「これが僕にとってのベスト。すべてが完璧に整ったと感じた」と語る。

「フリーエージェントのほとんどの選手がシクサーズを最優先で考えたと思う。他に検討したチームもあったけど、僕のキャリアにおける立ち位置やプレースタイルとチームの進む方向性が噛み合うと感じた」

決め手となったのはジョエル・エンビードとタイリース・マクシーと組むことだ。「僕はずっと前から2人のファンだった。ラッセル(ウェストブルック)やカワイ(レナード)は勝つために一生懸命努力する。僕はそれと同じ資質をジョエルに見いだしているんだ。彼はケガを押して戦っていたよね。他にもスター選手はたくさんいるけど、チームメートとして一緒に戦いたいと思うのはジョエルだ。タイリースは若くてスピードがある。ラッセルとプレーした時と似ているんじゃないかな。彼がボールプッシュしてテンポを生み出す。僕は彼のためにスペースを作り、オフェンスでもディフェンスでもサポートできる」

「ジョエルとタイリースからプレッシャーを取り除いてあげたい」とジョージは言う。フィラデルフィアの観客は熱狂的だが、チームへの期待が過熱しすぎて暴走し、過去に何人もの選手を押し潰してきた。ジョージはそれを承知の上でこう話す。「正直、楽しみにしている。試合に出ること、良いプレーをすること、勝つこと。プレッシャーをかけてもらって、それに応えるのが僕らの仕事だ。厳しく見てもらって構わない。そうすることが僕自身にもチームにとってもプラスに働くと思う」

彼が東カンファレンスに戻って来るのは、ペイサーズを離れた2017年以来のこと。『王朝』を築こうとするセルティックスに対抗するためのカギを「まずは健康であること」とジョージは言う。「チーム全体が健康でなければいけない。僕、ジョエル、タイリースに限らず選手層は厚いから、その強みを生かしたいね。僕はこれまでの経験を生かし、ロッカールームでリーダーシップを発揮したい。厳しい状況も仲間と協力しながら乗り越えるつもりだ」

新たな指揮官となるニック・ナースについては「これからお互いを知る段階だけど、外から見ていても彼のチームがどれだけハードワークするか、選手たちが彼をどれだけ尊敬しているかが分かる」と言う。「カワイは彼のことを本当に高く評価してきて、その話をよく聞いていた。だから僕もナースを尊敬しているし、彼のコーチングを楽しみにしているよ」

大きな期待を胸に、ジョージは新たな挑戦をスタートさせる。「街を歩けば、勝利に渇望しているのが分かる。だからすぐに仕事に取り掛かるよ。優勝のために全力を尽くすつもりだ」

「長いシーズンになるだろうけど、僕ら3人なら重責を担うことができる。ジョエルのような支配力を持つ選手とプレーするのは初めてだから楽しみだ。僕のプレーがどう変化するかはまだ分からないけど、大きくは変わらないと思っている。結局はシュートを決め、相手の最高の選手を守るんだ」