Wリーグのプレーオフもいよいよ大詰め。プレーオフのセミファイナルでは、JX-ENEOSサンフラワーズがデンソーアイリスを連勝で破り、トヨタ自動車アンテロープスはシャンソンVマジックとの第3戦までもつれる激闘を制した。
ファイナルは5戦3先勝方式。以下の日程で行われる。
第1戦 3月 8日(水)19時試合開始 佐賀県総合体育館
第2戦 3月10日(金)19時試合開始 熊本県総合体育館
第3戦 3月12日(日)15時30分試合開始 代々木第二体育館
第3戦 3月14日(火)19時試合開始 代々木第二体育館
第3戦 3月16日(木)19時試合開始 代々木第二体育館
トム・ホーバス「今シーズン一番良いバスケをやりたい」
昨日、ファイナルに向けた記者会見が行われ、両チームのヘッドコーチと選手が出席した。
9連覇を目指すJX-ENEOSの指揮官トム・ホーバスは「大事なのは最初のゲーム。そこに勝ったら次のゲーム。レギュラーシーズンで全勝したことなんか考えていたらダメ。昨日より良いバスケをやろう、と選手には言っています」と語る。
慢心はないが、自信はある。ファイナル進出を決めた試合の後、「レギュラーシーズンより一つ上に行ったと思う」と語った指揮官は、「ファイナルでは今シーズン一番良いバスケをやりたい」と意気込んだ。
JX-ENEOSのエース、渡嘉敷来夢はこう語る。「リーグ戦はJXらしいバスケットができる時もあれば、あまり内容が良くない試合もありましたが、セミファイナルではJXらしいバスケができた。ファイナルでも自分たちのバスケができるよう、あらためて気を引き締めてファイナルに臨みたい」
ドナルド・ベック「狙うのはもちろん優勝です」
一方でトヨタのヘッドコーチ、ドナルド・ベックは「日本に7年いるが、男子も含めて一番良いプログラムをやっている、見習うべきチームがJX。私のコーチキャリアの23年間で10回目のファイナルになりますが、その中でも最も難しいチャレンジになります」とJX-ENEOSをまずは称えながらも、自らが育て上げたチームにも自信を見せた。
「去年は5位のチームですが、大きな選手の加入があったわけでもないのに、既存の選手がハードワークをこなしたおかげでファイナルまで来ることができました。ケガ人も多くいましたが、そういう状況の中を戦い抜いて今ここにいます。狙うのはもちろん優勝です」
トヨタを文字通り引っ張って来た大神雄子は「クォーターファイナルから3戦目までもつれ込んで戦ってきて、大事なゲームを何とか勝ち切って、ここまでたどり着いたチームです」と自分たちを表現する。「一つだけJXに勝るとしたら、ファイナルは少なくとも3戦まであって、私たちは3戦を戦ってきていることかなと。コンディションを整えるのが先決ですけど、堂々と戦いたいと思います」
JX-ENEOSとトヨタがファイナルで激突するのは2013年以来4年ぶり。それでも、その前は4年連続で対戦していた『お馴染みのカード』が帰って来たことになる。『女王』JX-ENEOSが連覇を9に伸ばすのか、それとも激戦を勝ち抜いてきたトヨタがアップセットを果たすか。注目の第1戦は8日(水)19時試合開始。すべての試合がNHK-BS1で生中継される。
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