男子日本代表

最大20点差をまくるも、最終盤に落とし穴

バスケットボール男子日本代表が韓国代表と国際強化試合第1戦を行った。

日本の先発は河村勇輝、比江島慎、馬場雄大、ジョシュ・ホーキンソン、渡邉飛勇の5人。河村がピンポイントパスを送るもフィニッシュが決まらず、重い立ち上がりとなったが、比江島が2本連続でコーナースリーを成功させ、河村がドライブから得点し、8-0と先行した。その後、韓国に速攻を連続で許し、インサイドでも失点したことで一時逆転されたが、粘り強いディフェンスを軸とし、川真田紘也がスピンムーブから得点するビッグプレーも飛び出した日本が15-13でリードした。

富樫勇樹が個で打開し、比江島が早くも3本目の3ポイントシュートを決めて再び先行したが、スイッチでボールマンプレッシャーを強めた韓国のディフェンスをなかなか攻略できず、ピック&ロールで崩せなかった後の展開に乏しく失速していった。さらに韓国の高確率な3ポイントシュートを止められず、速攻やセカンドチャンスポイントも許し、残り約3分半には2桁のビハインドを背負った。河村がディープスリーを沈めて悪い流れを変えようとするが、直後に3点プレーを許してしまい35-46で前半を終えた。

後半に入っても苦しい展開は続く。強固なディフェンスを崩せずにタフショットを打たされると、素早い攻守の切り替えから速攻を何本を許した。また、プレッシャーも甘く積極的に放つ3ポイントシュートを高確率で決められ点差は開いていった。良いディフェンスをしてもターンオーバーによってそれを得点に繋げられないなど悪循環に陥った日本は、ラストプレーでもテーブス海のパスミスから走られ、豪快なダンクを許し52-72で第3クォーターを終えた。

馬場が連続得点を挙げ、ホーキンソンもセカンドチャンスポイントを記録と、立ち上がりの攻防を制した日本だったが、ステップバックスリーなど強気に放つ3ポイントシュートをどうしても止められない。それでも、河村が個で打開し内外から連続得点を挙げると、残り5分半にはジェイコブス晶が3ポイントを射抜き、とうとう点差を1桁に戻した。これで勢いに乗った日本はディフェンスの強度が上がり失点を抑えると、ジェイコブスと河村が連続で長距離砲を沈め、残り3分を切った場面で1点差に迫った。その後、残り37秒に河村がフリースローを決めて84-82と逆転に成功するも、直後にタフショットを決められ追いつかれると、残り1秒にフリースローを与えてしまい84-85で敗れた。

猛追の中心にいた河村はともにチームハイとなる23得点、6アシストを記録。インサイドで身体を張ったホーキンソンが17得点8リバウンド、立ち上がりにチームを引っ張った比江島が11得点で続いたが、2桁得点は3人に留まった。