山本麻衣

林は足の違和感で別メニューも「大丈夫です」

パリ五輪女子日本代表チームは6月30日、ナショナルトレーニングセンターで行われた練習の一部を報道陣に公開。練習後、林咲希と山本麻衣が取材に応じた。

6月25日に、12名の内定選手が発表された。心境について問われると、林は「恩塚さん(恩塚亨ヘッドコーチ)体制になってからここまで、さまざまな選手たちとバスケットを積み上げてきたからこそ今があると思っています。みんなの分までしっかり頑張っていきたい」、山本は「まずはホッとしています。長い合宿を経て選考された12人なので、落ちた方の分までしっかり戦っていきたい」と話した。

林はこの日、足の違和感で別メニューで調整したが、「全然やろうと思えばやれるんですが、今無理をするところじゃないなという判断をいただきました」と説明。その後何度も「大丈夫です」と繰り返した林に、山本が「無理しちゃうからね」と助け舟を出すと、「やれちゃうんです。すいません」と苦笑した。

林が話したとおり、今回の内定メンバーは東京五輪銀メダルを経験した9選手を含め、オリンピックの舞台を経験し、恩塚ヘッドコーチのメソッドを時間をかけて磨いてきた選手たちばかり。林は国内での最終ゲームとなる『三井不動産カップ2024(東京大会)』ニュージーランド戦では、特にディフェンスを確認したいとした。

「今はディフェンスをメインで練習しているし、私たちも『ディフェンスが課題だな』と思いながらプレーしていたので、ニュージーランド戦ではそこを突き詰めることができるんじゃないかなと思っています。個人としては、オーストラリアであったり中国との試合を受けて、より自分でシュートチャンスを狙えるようになったと思うので、どんな相手とやっても3ポイントが打てるよう、自信を持たなければいけないなと思っています」

3人制で東京五輪に出場し、プレーの責任と判断のスピードを身につけたと話す山本は「2つの競技でオリンピックに出ることはなかなかできないこと。自分にしかできないプレーをやっていきたい」と力強くコメントした後、「コンディションやシュートの感覚やシュートに行く判断をしっかり調整した上で、林さんも言ったようにディフェンスの課題をどれだけ修正できているかを確認したい」とニュージーランド戦の抱負を語った。