アイザイア・ジョー、アーロン・ウィギンズの期待の若手2人とも再契約

サンダーが今年のFA市場を代表するセンター、元ニックスのアイザイア・ハーテンシュタインと、3年8700万ドル(約140億円)で契約合意に達したと『The Athletic』のシャムス・カラニアが報じている。

26歳のハーテンシュタインは、2017年ドラフト2巡目全体43位でロケッツから指名された。だが、キャリア序盤は移籍を繰り返すなど居場所を確保するのに苦しんでいた。それが2022-23シーズン、ニックスに加入することでキャリアが好転。昨シーズンは、ミッチェル・ロビンソンの故障離脱もあってシーズン中盤から先発に定着し、75試合中49試合の先発を務め、平均25.3分出場、7.8得点、8.3リバウンド、2.5アシストを記録。さらにプレーオフでは全13試合に先発出場し、平均29.8分出場、8.5得点、7.8リバウンド、3.5アシストとさらに存在感を増していた。

213cmのサイズとフィジカルを生かしたハードワークが持ち味のハーテンシュタインだが、フローターを高確率で沈めるなどテクニックにも長けている。また、特にプレーオフでは優れたパスセンスも発揮して評価をさらに高めていた。前回の契約は2年総額1600万ドル(約26億円)であり、大幅な昇給を勝ち取った。

サンダーにとっては、ジョシュ・ギディーとのトレードでブルズから獲得したアレックス・カルーソに続く即戦力の加入となる。カルーソ、ハーテンシュタインはともにタフな守備が持ち味のハードワーカーであり、シェイ・ギルジャス・アレキサンダー、チェット・ホルムグレン、ジャレン・ウィリアムズら、オフェンスの軸となる中心選手の負担を減らせる一流のサポートメンバーだ。

カラニアはまた、セカンドユニットの若手、アイザイア・ジョーと4年総額4800万ドル(約78億円)、アーロン・ウィギンズと5年総額4700万ドル(約76億円)の契約延長にも成功したと伝えている。

昨シーズン、サンダーはカンファレンス1位でレギュラーシーズンを終えながら、プレーオフではカンファレンスセミファイナルでマーベリックスに敗退と、消化不良な結末となった。この雪辱を果たすために必要なロースター整備を、首脳陣は着実に遂行している。