テイタムとは5年総額約508億円、NBA史上最高規模の契約

NBA王者のセルティックスが、大黒柱のジェイソン・テイタムと5年総額3億1400万ドル(約510億円)の契約延長に合意したことがわかった。これは昨年、同僚のジェイレン・ブラウンが結んだ総額2億8500万ドル(約460億円)を更新する、NBA史上最高規模の契約となる。

また、セルティックスは中心メンバーのデリック・ホワイトとも4年1億2600万ドル(約200億円)での契約延長に合意したと伝えられており、テイタム、ブラウン、ホワイト、ドリュー・ホリデーのコアメンバーを長期に渡って契約下に置くことに成功した。

連覇を含む王朝樹立へ抜かりないセルティックスだが、テイタム、ホワイトとの契約延長は予想通りの流れだ。一方で大きな驚きとなったのが、ウィック・グルースベックを中心としたオーナーグループが将来的な球団売却の意向を表明したことだ。

チームは声明で、売却の理由として遺産相続と将来的な家族計画を挙げている。さらに「オーナーグループによる経営委員会は2024年中、もしくは2025年初頭に過半数、2028年までに残りの株式を売却する予定です。そして、28年の2回目の売却までウィル・グルースベックが球団トップの座を務める予定です」と、今後の見通しについてコメントした。

現在のセルティックスのオーナーグループは、2002年に3億6000万ドル(約580億円)でセルティックスを買収。経済メディア『フォーブス』は昨秋の時点で球団の資産価値を47億ドル(約7600億円)と試算しており、現在は購入当時から少なくとも10倍以上の価値を持っているのは間違いない。

ちなみに現在、NBAにおける最高額の球団買収額は、2022年にサンズを買収したマット・イシュビアの40億ドル(約6500億円)となっている。サンズの本拠地フェニックスより大都市のボストンを拠点とし、NBA随一の名門というブランド価値を持つセルティックスだけに、その金額が40億ドルを上回るのは確実だ。