アレックス・サー&ザッカリー・リザシェイ

「多くの人が真夜中まで起きてドラフトを見ている」

現地6月26日と27日に行われるNBAドラフト。ホークスが全体1位指名したのはザッカリー・リザシェイ、続いてウィザーズが2位指名したのはアレックス・サーで、トップ2人をフランス人プレーヤーが占めることになった。またスパーズのビクター・ウェンバニャマに続き、2年連続で全体1位指名選手がフランス人プレーヤーとなった。

リザシェイは19歳、昨シーズンはフランスのプロリーグでプレーし、11.1得点、4.0リバウンドを記録。トニー・パーカーがオーナーを務めるフランスのプロクラブ、アスヴェルでプロキャリアをスタートさせた彼は、そこで短期間ではあるがウェンバニャマと在籍が重なっている。204cm88kgとやや小柄ながら、オールラウンドなウイングとして攻守両面で活躍できる。ホークスはロッタリーで1位を引き当て、このタレントを獲得した。トレイ・ヤングとデジャンテ・マレーのコンビが機能せず、少なくともどちらかは今オフに放出すると見られているが、リザシェイはそれに代わる『チームの顔』としてホークスを引っ張る働きが期待される。

1位指名を受けたリザシェイは「とてもエキサイティングだよ。いろんな感情が渦巻いていて言葉にならない」と言う。その目には涙が光る。「本当に何と言ったらいいのか。家族や友人、素晴らしい人たちに囲まれてきた僕は恵まれていると思う。チームのために全力を尽くしたい。僕にはそれができると信じている。ウェンバニャマのNBAでの活躍が刺激になったのは間違いない。僕も彼のようにチームに貢献したい。素晴らしい選手たちと一緒にプレーするために、必要なことは何でもやるつもりだ」

2位指名を受けたサーは、フランス人選手のトップ2指名について「フランスにどれほどの才能があるかを示していると思う」と笑顔でコメントした。リザシェイは「フランスでは多くの人が真夜中まで起きてドラフトを見ているらしい。それが誇らしいよ」と語る。

サーは昨シーズンにオーストラリアのプロリーグでプレーした。ウィザーズはドラフトが始まる直前にデニ・アブディヤをトレードに出して指名権とマルコム・ブログドンを得ている。これで再建中のウィザーズにはまたポジションが空き、サーの活躍する下地は十分といったところ。昨年のドラフトで7位指名されたビラル・クリバリーもフランス出身で、彼ら2人の成長に期待がかかる。