次なる注目は制限付きFAとなるイマニュエル・クイックリーの引き留め
ラプターズのスコッティ・バーンズが、5年総額最大2億7000万ドル(約430億円)でチームに残留予定と『ESPN』が報じた。これは新人契約からの延長ではマックス額となる。
2021年のドラフト全体4位指名でラプターズに加わったバーンズは1年目に74試合に出場して平均15.3得点、7.5リバウンド、3.5アシストの活躍で新人王に選出された。そして3年目の今シーズンは60試合の出場に留まったが、平均19.9得点、8.2リバウンド、6.1アシストと3部門でキャリアベストを更新。リーグ屈指の若手オールラウンダーと呼ぶに相応しい結果を残した。
今シーズンのラプターズは、再建モードを速め、シーズン途中にOG・アヌノビー、パスカル・シアカムの中心選手をともにトレードで放出。2019年のNBA制覇を達成したチームの解体が完了し、新たな大黒柱バーンズとの長期契約が完了すれば、名実ともに新たなスタートを切ることになる。
この契約延長でバーンズは2億2250万ドル(約355億円)が保証されており、これはラプターズ史上最高額となる。今後、オールNBAチーム、オールNBAディフェンスチームなどに選出されると、さらに金額が増していく内容だ。
ダルコ・ラジャコビッチヘッドコーチ1年目の今シーズン、ラプターズは25勝57敗と低迷した。だが、これでバーンズ、RJ・バレットの若手2大エース体制を確立することができた。また、ルーキーで及第点の活躍を見せたグレイディ・ディックと楽しみな若手も台頭するなど、立て直しに向けての道筋は明るい。
今後の注目は、今シーズン途中にバレットと共にアヌノビーとのトレードで加入したイマニュル・クイックリーの去就だ。ラプターズでは38試合出場、平均18.6得点、6.8アシストを記録した25歳のクイックリーは制限付きFAとなる。この実績から、少なくとも4年総額1億ドル以上(約160億円)の契約が確実視されているが、ラプターズとしては慰留を速めに成功させたいところだろう。