男子日本代表

前半に2桁リードを奪うも後半に失速

バスケットボール男子日本代表がオーストラリアとの国際強化試合『日本生命カップ2024』の第1戦に臨んだ。

日本の先発は河村勇輝、比江島慎、馬場雄大、吉井裕鷹、ジョシュ・ホーキンソンの5人。ホーキンソンがミスマッチからフックシュートで先制した日本は、河村がドライブでスコアし、比江島もトップから3ポイントシュートを射抜くなどオフェンスが好調。ディフェンスではボールマンプレッシャーを強めるも、スイッチからミスマッチを多く作られインサイドで失点する場面が多く見られた。それでも、吉井がコーナースリーを成功させ、さらに途中出場の富樫勇樹が連続で3ポイントシュートを射抜き先行する。さらにフェイスガードされていた富永啓生がボールプッシュからステップバックスリー、さらにディープスリーを成功させ、27-15で第1クォーターを終えた。

第2クォーターに入ると、インサイドでの失点や速攻からバスケット・カウントを食らいオーストラリアの反撃を受ける。それでも、馬場のスティールから河村の速攻に繋げ、さらにテーブス海も華麗なユーロステップから速攻を決めるなどトランジションオフェンスが機能し、リードを保つ。前半だけでセンターのサム・フロリングに15得点を許したように、インサイドの失点が目立ったが、オーストラリアの拙攻にも助けられ、日本が47-38で試合を折り返した。

後半に入り、相手のターンオーバーを誘発する好ディフェンスを見せるも、一方でコミュニケーションミスからイージーシュートを許す場面も見られ、日本は失速していく。さらにホーキンソンが開始約2分半で個人3つ目のファウルをコールされベンチに退くと、攻守ともにリズムが悪くなっていった。日本は開始4分強で4点差まで迫られたが、ホーキンソンを送り込むと、富永との連携からバスケット・カウントを獲得して悪い流れを払拭。残り3分半には、富樫がフローターを決めてリードを2桁に戻した。それでも、ドライブが減り、ボールが外を回るだけになる単調なオフェンスが増えて長距離砲の精度が下がると、再び連携からインサイドを強調され、61-58と迫られた。

最終クォーター開始30秒で1点差まで肉薄されると、河村のドライブや馬場の速攻で耐えていたが、残り7分に3ポイントシュートを決められ66-68とついに逆転されてしまう。その後はリードチェンジを繰り返す接戦が続いたが、ディフェンスを崩され、思い切りのいい3ポイントシュートを放つオーストラリアに対し、日本はタフショットが目立ち追いかける展開に。残り2分、吉井の3ポイントシュートで2点差に詰め寄ったが、直後に吉井はファウルアウトとなり、次のポゼッションでは富永がオフェンスファウルをコールされてしまう。それでも、残り1分を切り、馬場の連続で再び2点差まで迫ると、残り27秒には富永がファウルを誘発し、フリースローを2本決めて同点に追いついた。しかし、直後のポゼッションで3ポイントシュートを決められると、同点を狙った富樫の長距離砲が外れて万事休す。富樫がハーフコートショットを決めたが89-90で敗れた。

日本は富永がチームハイの18得点を挙げ、16得点で続いた富樫を含む5人が2桁得点を挙げたが、生命線である3ポイントシュートは12本の成功(34.3%)に終わった。