女子日本代表

何度も1ポゼッション差に迫られるも、その都度押し返す

バスケットボール女子日本代表がオーストラリア代表との国際強化試合『三井不動産カップ 2024(北海道大会)』の第2戦に臨んだ。

日本の先発は初戦と同じく宮崎早織、山本麻衣、林咲希、馬瓜ステファニー、髙田真希の5人。ステファニーがスピードのミスマッチからドライブで得点し、さらに長距離砲も沈める7連続得点で流れを呼び込む。さらに途中交代の町田瑠唯が赤穂ひまわりの速攻をお膳立てし、ディフェンスでもターンオーバーを誘発と持ち味を発揮。そして、林が自身のスティールからワンマン速攻を決めて18-7と先行した。その後、ローテーションが間に合わずに長距離砲を許し、インサイドで簡単に失点し追い上げられたが、初戦で出番のなかった野口さくらが積極的なアタックから連続得点を挙げ、27-19で第1クォーターを終えた。

ファーストプレーで林が3ポイントシュートを沈め、リードを2桁に乗せたが、その後は長距離砲の精度が落ち始めて失速する。また、日本は強度の高さが裏目に出て、山本が開始約2分で個人3つ目のファウルをコールされ、さらに残り5分でチームファウルが5に達した。こうして強く当たれなくなったことでボールマンへのプレッシャーが落ち、高さとフィジカルを生かしたオーストラリアのインサイドアタックを食らい、残り約2分に同点に追いつかれた。それでも、野口と内尾聡菜がドライブから得点し、宮澤夕貴が3ポイントシュートをねじ込み、終盤に突き放した日本が50-43で試合を折り返した。

その後も前半と同等に、3ポイントシュート攻勢で日本が突き放せば、オーストラリアが3点プレーやインサイドを強調して追い上げる展開が続く。それでも、このクォーターだけで8本の3ポイントシュートを成功させた日本が26-25とわずかに上回った。76-68で迎えた最終クォーターも互いに点を取り合う展開となり、日本は何度も1ポゼッション差に迫られる。それでも勝負どころで林が3ポイントシュートを決め切り、残り4分には4ファウルの山本がリードを3ポゼッション差に広げるディープスリーを射抜くなど逆転を許さなかった。最後までオーストラリアのインサイドアタックに苦しめられたが、17本の3ポイントシュートを40%を超える成功率で決め続けた日本が95-87で勝利した。