重冨周希・友希&土居光(福岡第一)『2冠』達成の原動力になったトリオが高校バスケに別れ、新たな挑戦へ

2017/03/02
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取材・写真=古後登志夫 構成=鈴木健一郎

重冨周希、重冨友希、土居光。昨年のインターハイとウインターカップを制し、福岡第一に『2冠』をもたらした主力の3人だ。中国からの留学生、蔡錦鈺を含むスターターの4人がこの春に卒業する。『勝者』として高校バスケを卒業し、新たな挑戦に向かう3人に話を聞いた。

「大舞台でバスケができたことが一番楽しかった」

──福岡第一での3年間を振り返ると、どんなものでしたか?

周希 一番印象に残っているのは試合ではなくて、井手口(孝)先生とぶつかったことです。自分たちは『最悪の代』と言われて、それで試合前に雰囲気が悪いようなこともずっとありました。そんな中で3年生である自分たちが中心になって大事な試合を乗り越えられたことが、一番印象に残っています。具体的には、自分たちで集まって、どこがダメだったのかを話し合って、それでまとまった内容を先生に伝えて。それを何回も繰り返してきた感じです。

土居 自分は苦労した印象がないですね。3年間で悔いがあると言えば、練習でも何でも、もっと本気で取り組んでおけばよかったということです。3年生になって切り替えることができて真面目にやれましたが、それまでは中途半端だったんです。特に1年生の頃は本当にクズで、ボコボコに怒られていたので。

友希 3年間楽しかったです。自分たちは1年の頃からベンチに入れてもらって、試合には出れなくても試合の雰囲気を味わうことができて経験させてもらったし、楽しかったこともあります。2年と3年では自分たちがスタートとして大舞台でバスケができて、それが一番楽しかったです。誰にでもできるわけじゃない、すごく良い経験ができたと思います。

──周希君と友希君は兄弟揃って専修大学に進むそうですね。

周希 井手口先生と専修大学の先生がまず話をして、あとは家族と話し合って決めました。

──土居君は日体大へ進学するので、井手口先生の後輩になります。

土居 うれしくもあるし、ちょっと息苦しいような気分もあります。言い方が悪いかもしれませんが、井手口先生とは離れられないですね(笑)。

──大学でこういうプレーヤーになりたい、という理想像はありますか?

周希 もっと自分のスキルを上げることです。プロでは富樫勇樹選手があの身長で活躍しているので、小さな選手でもあれだけやれるんだと。フィジカルをもっと鍛えて頑張りたいです。

土居 高校と大学ではフィジカルが絶対に違うので、フィジカルをつけて簡単に飛ばされないような選手になりたいです。チームの中心になって、チームを勝たせられる選手になりたいです。

友希 自分は大学に入ったらアウトサイドの確率をもっと良くして、外からも中からも点の取れる選手になりたいです。

──千葉ジェッツの富樫選手の名前が挙がりましたが、目標にしているプロ選手はいますか?

周希 好きな選手はいますけど、目指しているというのはちょっと違います。見ていて一番面白いのはレブロン・ジェームズですね。

友希 特にあこがれている選手はいません。プロの試合を見てすごいとは思いますが、自分なりにやっていこうと思っています。

土居 自分はNBAではずっとコービー・ブライアントが好きですね。プレーだったらアレン・アイバーソンも好きです。今の選手だとラッセル・ウェストブルック。ガッツがあって迫力があって、見ていて「ヤバい」と思います。常に熱い選手に自分もなりたいです。

「一番ライバル心を持っているのは福岡第一の同級生」

──高校バスケのライバルの多くが関東の大学に進学します。大学での目標を聞かせてください。またライバルだと思う選手がいたら教えてください。

友希 専修大ではもちろん日本一を目指してやるつもりです。大学に入ればまたいろいろ選手がいると思うので、対戦する中で知っていくうちにライバルが見つかると思います。

周希 試合で自分に付く選手は全員倒したいです。入ったばかりでほぼ全員が先輩になりますが、その先輩たちに何とか負けないようにと思っています。なので個人的なライバルというのは、今はいないですね。どっちにしても全員倒さなきゃいけないので。

土居 日体大は2部に落ちたから、まずは1部に上げることです。そのままチャンピオンを狙っていきたいです。他の高校の選手よりも、周希と友希に負けたくないと思っています。一番ライバル心を持っている相手ですね。

──重冨兄弟は2人がお互いにライバルなのかな?

土居 この2人にはそういうところがあるんです。練習でも、友希が行ったら周希も負けじと行って「どうや!」とか、やり合ってる雰囲気がありました(笑)。

──卒業が近づいてきましたが、福岡第一の後輩たちへの思いは?

土居 後輩たちにはまず単純に頑張ってほしいです。自分が手を抜いていたので、1年生の頃から頑張ってほしい。そうしたらすごいプレーヤーになれます。

友希 メンバーは変わりますがプレースタイルは変わらないので、そこを極めていけば全国でも通用すると思っています。ここから技術や体力を上げていけば行けます。

周希 新チームは始まったばかりで、まだまだです。自分が練習に行った時も簡単なことで井手口先生に怒られたりしていたので。今の状態でずっと行ったら厳しいと思います。井手口先生の言ってることをしっかりやることです。