『特別指定選手制度』を活用した学生プレーヤーが前節も活躍、新潟アルビレックスBBでは森井健太が逆転劇のきっかけに

2017/02/21
Bリーグ&国内
191

文=丸山素行 写真=B.LEAGUE

ベテランの佐藤公威も「流れを作ってくれた」と称賛

前節もBリーグでは『特別指定選手制度』を活用した学生プレーヤーの活躍が目立った。将来を嘱望される特別指定選手がどのようなパフォーマンスを見せたのかを振り返る。

まずは新潟アルビレックスBBの森井健太。京都ハンナリーズとの第1戦で目覚ましい活躍を見せた。第2クォーター途中、18-31と13点ビハインドの状況で五十嵐圭に代わりコートに入ると、プッシュしてのトランジションから佐藤公威の3ポイントをアシスト。これで勢い付いた森井は、リバースターンで一人抜いてレイアップに行くフェイントから、センターを飛ばしてノーマークの佐藤にアシスト。Bリーグでもトップレベルの鮮やかなプレーを見せた。

さらに森井はオールコートのゾーンにも落ち着いて対応し、ノーマークの池田の3ポイントシュートをアシスト。その後またプッシュしてノールックで佐藤の3ポイントをアシストして、約5分間のプレーで劣勢だった試合の流れを変えた。

第3クォーターには佐藤に代わって投入されて、五十嵐とのダブルガードに。パスを狙いすましてスティール、そのまま速攻でアシスト。2月4日のデビュー戦では約3分間のプレーでインパクトを残せなかったが、2試合目となったこの日は13分のプレータイムで6アシスト(1ターンオーバー)を記録。逆転勝利の立役者となり、MIPに選ばれた。

32歳の佐藤公威は11歳年下の森下の活躍を「チーム全体が落ちそうな時に流れを作ってくれた。前からのプレッシャーや早い展開でチームを盛り立ててくれた」と称賛。森井も「公威さんから『自信をもってプレーしよう』と声を掛けられ、先輩方や会場の声援で気持ち良くプレーできています」と周囲のサポートに感謝した。

第2戦は出場5分間。ハンドリングの良さ、チームメートへの指示出しなど、プレータイムを減らした中でもポイントガードとしての存在感を見せた。

東海大の中山と筑波大の満田が同じコートでプレー

秋田ノーザンハピネッツの中山拓哉は、横浜ビー・コールセアーズとの第1戦がBリーグでの2試合目のプレーとなった。終盤の5分半のプレータイムを得た中山はディフェンスで貢献。抜かれずにスイッチしながらプレッシャーをかけてタフショットを打たせ、そこから先頭を走り速攻を決めた。

ドリブルから抜ききれず、ボールを持ちすぎて24秒バイオレーションを取られた場面があり、単独での打開能力はまだ足りないと感じさせたが、Bリーグ2試合目の出場ながら仲間に指示を飛ばしてゲームメークする、堂々たる姿を見せている。

この試合では横浜も、第4クォーター残り4分35秒から満田丈太郎をコートに送り出している。東海大の中山と筑波大の満田、同い年の2人が同じコートに立つことになった。

投入された時点でスコアは52-74、勝利の芽がほぼなくなった状況ではあったが、満田は攻守に積極的にプレーする。ファウルにはなったがアグレッシブなディフェンスでボールに食らい付き、オフェンスでも積極性を見せた。ドライブからジャンプシュートでBリーグ初得点を記録すると、今度はドライブからパスをさばいて喜久山貴一の3ポイントシュートをアシスト。

試合終了間際にはスクリーンからワンドリブル入れて3ポイントシュートを決め、5得点1アシストを記録した。横浜のチーム事情的に使いどころが難しいかもしれないが、今後も継続してプレータイムを与えられれば、もっとスタッツが残せる印象だ。

現状、多くの特別指定選手がBリーグのコートに立っているが、インパクトを残せているのは一握り。ただ、どの選手もチーム合流から日を重ねるにつれてフィットしつつある。プロの舞台に立つ以上は結果が求められるが、まずは臆することなく自分の持ち味を出し、経験を積みながらステップアップしていってもらいたい。