琉球ゴールデンキングス

千葉Jの強みを消しつつ、肉弾戦で圧倒

Bリーグチャンピオンシップセミファイナル、琉球ゴールデンキングスvs千葉ジェッツの第3戦。

ジャック・クーリーがセカンドチャンスを挙げ、アレン・ダーラムもフィジカルなドライブで得点するなど、肉弾戦で上回った琉球が先行する。ベンチメンバーになってもディフェンスの強度は落ちず、松脇圭志や牧隼利が3ポイントシュートを射抜くなど、セカンドユニットも機能した。一方、千葉Jは富樫が得点を量産して食らいつくが、前半の3ポイントシュート成功率が11.8%(2/17)と生命線である長距離砲に当たりが来ず波に乗れなかった。こうして、好守ともに圧倒した琉球が46-31と大量リードを奪って前半を終えた。

後半に入り、富樫に3ポイントシュートを決められ、さらにゼイビア・クックスにセカンドチャンスポイントを許し0-7のランを浴びて1桁点差に戻されてしまう。それでも、岸本隆一がここで貴重な3ポイントシュートを射抜くと、さらにダーラムが自身のスティールからワンマン速攻を成功させ悪い流れを断ち切った。その後も連続得点されることはあっても、要所で長距離砲やセカンドチャンスポイントを挙げたことで主導権を渡さず、65-55と2桁リードを保って最終クォーターを迎えた。

そして、琉球はクーリーがブロックショットで失点を防いだ後にセカンドチャンスポイントを記録し、ターンオーバー奪取から連続で得点に繋げるなどさらに集中力を高め、約3分間で9-0と一気に突き放した。後がない千葉Jはクリストファー・スミスがプルアップスリーを沈めるも、琉球の堅守を崩せずに個人の打開が増え、単発になってしまった。

琉球は残り2分に11点差まで迫られたものの、直後にダーラムがセカンドチャンスポイントを挙げて最後までゴール下の攻防で上回った。こうして要所を締めた琉球が83-67で勝利し、3年連続でファイナル進出を決めた。

琉球はダーラムとクーリーがともにチームハイの15得点を記録し、2人で7本のオフェンスリバウンドを獲得した。高確率でミドルシュートを沈め続けたヴィック・ローが13得点、3本の3ポイントシュートを決めた牧が11得点で続いた。そして、セカンドチャンスポイントで19-8で上回り、最終クォーター序盤にこの日最大となる9-0のランを生み出したことが勝因となった。

敗れた千葉Jは富樫がゲームハイの18得点を挙げ、スミスが15得点、クックスが14得点で続いたが、最大の武器ある3ポイントシュートは最後まで精度が上がらず、成功率は17.6%(6/34)と低調だった。

琉球VS広島ドラゴンフライズのファイナル第1戦は5月25日、横浜アリーナにて12時ティップオフとなる。