ドウェイン・ウェイド

写真=Getty Images

「コービーに感謝している」

今週になって、ドウェイン・ウェイドのイメージチェンジが話題になった。髪型をコーンロウに変えたウェイドは「自分の中に存在するアレン・アイバーソンを試しているんだ」と語ったのだが、その数日後の2月27日、彼はコービー・ブライアントに見せつけられた『マンバ・メンタリティ』を実践してみせ、ウォリアーズから大きな勝利を掴んだ。

ホームでのウォリアーズ戦、第4クォーター残り0.3秒にウェイドが決めた逆転3ポイントシュートにより、ヒートは126-125で勝利した。最後のプレーでボールを要求したウェイドは、残り1.2秒、パンプフェイクでケビン・デュラントをかわして3ポイントシュートをリリース。このシュートはジョーダン・ベルにブロックされたものの、すぐさまボールを拾い、トップ・オブ・ザ・キーから3ポイントシュートをクイックリリース。これがバックボードにヒットしてネットを通過し、会場が揺れるほどの大歓声が起こった。

ウェイドは決勝3ポイントシュートについて語った際、2009年12月4日にロサンゼルスで行われたレイカーズ戦で、コービーが決めたバンクシュートについても触れた。

「以前コービーがLAで自分越しに決勝点を決めた時、トップ・オブ・ザ・キーからのシュートがバックボードにヒットした後で決まったんだ。その時、『どうやったら、あんなシュートを決められるんだ』と思ってね。コービーには、『マンバ・メンタリティ』の在り方を見せてもらった。感謝しているよ」

ウェイドは、ベンチから25得点7リバウンド3アシストを記録して勝利に貢献。まもなく引退する選手のパフォーマンスとは思えない内容だが、この日のシュートは、彼のキャリアのハイライトに間違いなく加わるはずだ。