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オフェンスリバウンドを支配され苦戦するセルティックス

37勝19敗で東カンファレンス2位のセルティックスと、27勝29敗で同じ東カンファレンス7位のブルズが対戦した。このままの順位でいけばプレーオフ1回戦でぶつかる両者の戦いは、終盤までもつれる接戦となった。

前半に優位に立ったのはセルティックス。得意のハーフコートバスケットで得点を重ねる。エースのアイザイア・トーマスも好調を維持、要所でスクリーンからドリブル3ポイントシュートが決まり、6点をリードして前半を終えた。

だが第3クォーターに入ると、ブルズが反撃を開始する。外のシュートに当たりが出始め、ロビン・ロペスとタージ・ギブソンがインサイドを支配。特にオフェンスリバウンドからセカンドチャンスポイントを重ねて逆転に成功。3点をリードして最終クォーターへと突入した。

それでもセルティックスはトーマス中心に攻撃を組み立て反撃。トーマスは、第4クォーターでリーグトップとなる平均10.4得点を挙げ『Mr.第4クォーター』と呼ばれる。そのニックネームに恥じないプレーでオフェンスを牽引した。

ブルズもジミー・バトラーを起点にした攻撃を展開。ノーマークを作れないまでも粘り強いアタックでファウルを獲得し、フリースローで得点していった。

トーマスとバトラーのエース同士のマッチアップは見ごたえ十分。

100%の成功率を誇ったブルズのフリースロー

残り10秒、セルティックスが1点リードの場面、トーマスがスクリーンからドリブル3ポイントシュートを狙うも外れ、リバウンドを拾ったブルズはタイムアウトを要求した。

残り8.4秒からのスローイン、インバウンドパスを受けたバトラーがドライブからターンアラウンドシュートを放つ。これは外れるも審判はマーカス・スマートのシュートファウルをコール。これで得たフリースローを2本とも沈めたブルズが土壇場で逆転に成功した。

セルティックは残り0.9秒からのスローイン、最後のチャンスでアル・ホーフォードがミドルシュートを狙うもこれが外れ、103-104で接戦を落とした。

ブルズはバトラーが29得点7アシストを記録。ボビー・ポーティスが19得点、ロペスが15得点、ギブソンが12得点とインサイド陣の活躍が目立った。

敗れたセルティックスはトーマスが第4クォーターに11得点を集中させ29得点を記録。ベンチからケリー・オリニクが17得点と続いた。ブルズはオフェンスリバウンドの数で15対4と圧倒、セカンドチャンスポイントが勝利の一因となった。

接戦で勝敗を分けるカギとなることが多いのはフリースロー。まさにこの試合でもフリースローの成否が勝敗を分けた。セルティックスは20本中17本(85%)を成功させたが、ブルズはそれを上回る22本すべてのフリースローを成功させ勝利を引き寄せた。

オールスターブレイク前、最後の試合を勝利で飾れなかったセルティックスだが、前年王者キャバリアーズに次ぐ東カンファレンス2位に付けている。ケビン・ラブの長期離脱が決まったキャブズとはわずか2.5ゲーム差。東の1位を脅かす存在となったセルティックスに後半も注目したい。

インサイドで役割をこなしたポーティスとギブソン。ペイントエリアのハードワークが勝利を呼び込んだ。