マイク・コンリー

写真=Getty Images

オフのトレードはほぼ確実な状況

グリズリーズのマイク・コンリーは、いつだって冷静に物事を考えている。本人曰く、それは両親の育て方によるところが大きいそうだが、2月7日のトレードデッドライン前後でロスターが様変わりしようと、チームオーナーからトレードの可能性を告げられた後だろうと、彼はリーダーとして、若い選手が多いチームを引っ張っている。

先日コンリーは「自分が置かれている状況では、人によって反応も千差万別だろうね。ここ数週間、数カ月はタフだった」と語った。そして「でも、誰がコートで一緒にプレーしようと、毎日同じように対応することで自分が尊敬されているのも知っている。自分は、コートに出ている全員をプッシュしたいし、みんなに成功してもらいたい。みんなで良いプレーをして、試合に勝ちたい。それが自分の仕事だし、そういうリーダーであり続けられるように努力する」と続けた。

グリズリーズは、ジャレン・ジャクソンJr.を中心とするチーム作りに舵を切った。盟友マルク・ガソルがラプターズにトレードされた今、おそらく、今年のオフにはコンリーも他チームにトレードされるだろう。本人も「これからどうなるかを考えないのは難しい」と、胸中を明かした。だが彼は、そんな状態でもチームのこと、そしてこれからのチームを背負って立つ若い選手たちのことを考えている。

「自分にとってのチャレンジは、可能な限り目の前のことに集中すること。若い選手たちを助けられるリーダーになること。僕は、自分より周りのことを考える性格だから、今後数カ月、そういう姿勢を持ち続けないといけない」

コンリーは、2月25日にステイプルズ・センターで行われたレイカーズ戦でチームハイの30得点を記録し、グリズリーズを勝利に導いた。試合後には「自分たちは、ビッグネームが相手だと良いプレーができる。まだチーム全員で練習する機会を得られていない。今は、チームでどういうプレーができるか、チームに必要なケミストリーを築くのに何が必要かを学んでいる最中。トレードで加入した選手も多いし、お互いにアジャストすることも多いけれど、レイカーズのようなチームに勝てたのは大きい」と語った。

彼がグリズリーズのジャージーを着てプレーする姿が見られるのは、あと数カ月かもしれない。プレーオフ争いからは脱落したものの、コンリーは、リーダーとしてチームを引っ張ることだけに、意識を集中させている。