トーマス・ケネディが2点シュート4本成功を含む13得点
3人制バスケットボール3×3のパリオリンピック出場権を懸けたユニバーサリティオリンピック予選2(UOQT2)が開幕した。ライトキューブ宇都宮に詰め掛けたホームの観客の声援に後押しされた3×3男子日本代表は、初戦でモンゴル代表に快勝を収める最高のスタートを切った。
立ち上がりからアグレッシブなプレーでチームに勢いを与えたのは三谷桂司朗だった。22歳の若武者が思い切ってリムにアタックする姿勢で連続得点を挙げると、トーマス・ケネディが2点シュート攻勢で続く。ケネディはタフショットも理不尽なまでに決め続け、ファウルを受けてもシュートはきっちりとねじ込んだ。
試合開始から3分もたたないうちに12-5と日本が大量リードを奪い、立て続けに決まるビッグプレーに会場が沸く。不意を突かれたモンゴルに立て直す余裕を与えないまま試合が進み、最後は保岡龍斗の2点シュートで22-12のノックアウト勝利となった。
ケネディは2点シュート4本成功を含む13得点と大爆発。三谷が4得点、保岡が3得点、落合知也が2得点を挙げた。リーダーとして日本代表を引っ張る落合は、チーム合計で22本中12本と高確率で決まったシュートを「出来すぎですね(笑)」と振り返るが、それも今のチームが持つ力だと考えている。
「TK(ケネディ)は前回のワールドカップでモンゴルを倒した時にもあれぐらい決めていて、ああやってTKに打たせるセットを組んでいるので、期待通りの活躍でした。ああいうクレイジーなショットを連発できるのは分かっているので、やっぱり信頼して打たせています」
「思い切って打ってくれとはTKにはいつも言っていますし、それが我々の最大の武器です。2点シュートを彼に打たせるのがチームのコンセプト。ディフェンスのところは僕が相手のビッグマンを守って、彼の負担を減らすのが仕事なので、とにかく彼に心地良くやってもらいたい。それがチームの意図としてあります。あれは大成功、チームとしても狙っていました」
大会2日目の明日、3×3男子日本代表はエジプトとフランスと対戦する。落合はホームの声援が後押しになると語る。「コートに入るまで分かりませんでしたが、ホームコートを感じて力になりました。試合中に調子こいてパフォーマンスで煽ったりしちゃったんですけど、自然に出てしまうぐらい気持ちよかったですね。ありがたいです」