広島ドラゴンフライズ

ラスト4分弱を11-0、価値ある逆転勝利

島根スサノオマジックvs広島ドラゴンフライズの第1戦。

序盤は互角の展開に。島根はぺリン・ビュフォードを起点にオフェンスを組み立て、ズレを作っては高確率でシュートを決めていく。特に安藤誓哉は4本中3本の3ポイントシュートを沈めていきなり11得点の荒稼ぎを見せた。一方の広島もスクリーンをしっかりヒットさせ、連動したチームバスケットからイージーシュートを決めていく。3人が5得点以上を挙げるバランスアタックに加え、ニック・メイヨがタフな3ポイントシュートをブザーと同時に沈め、23-21とわずかに上回った。

第2クォーターに入ると、ともにフリーの長距離砲が決まらない我慢の時間が続いたが、山崎稜が2本連続で3ポイントシュートを沈め、メイヨの速攻が決まり、広島が6点をリードしてオフィシャルタイムアウトを迎えた。流れを変えたい島根だったが、広島のゾーンを攻略できず、さらに白濱僚祐が早くも個人3つ目のファウルを喫してしまう。それでもビュフォードが個で打開し、安藤が第2クォーター終了直前に3点プレーを成功させ、38-40と食らいついた。

後半立ち上がり、島根は0-6のランを受けたものの、ビュフォードの3点プレー、津山尚大の3ポイントシュート、そしてビュフォードの速攻による8-0のランを繰り出し同点に追いつく。その後、一進一退の攻防が続いたが、5本すべての3ポイントシュートが決まらなかった広島に対し、6本中3本を成功させた島根が57-53と逆転して最終クォーターを迎えた。

安藤のこの日5本目の3ポイントシュートで最高のスタートを切った島根がリードをキープし、試合は推移。島根はオフィシャルタイムアウト明けにニック・ケイのセカンドチャンスポイントでリードを7点に広げたが、ここから広島の反撃が始まる。ディフェンスの強度を高めてタフショットを強いり失点を防ぐと、オフェンスではチームとしてタッチが上がらない中でドウェイン・エバンスが個で打開。エバンスのフリースローで残り1分37秒に追いつくと、直後のポゼッションではステップバックスリーを沈めてついに逆転。その後も粘りの守備で無失点に抑え、ラスト4分弱で11-0と走った広島が71-67の激闘を制した。

広島は敗れれば、ワイルドカード争いで島根に上回られるところだったが、34勝23敗としワイルドカード2位を死守している。