3ポイントシュート成功率46.1%はリーグトップ
サンズのグレイソン・アレンが4年総額7,000万ドル(約108億円)での契約延長に合意したことがわかった。28歳のアレンは、NBA6年目となる今シーズンに開幕前のトレードでバックスからサンズに加入。開幕から先発の座をつかむと、レギュラーシーズンでは75試合に出場し、揃ってキャリアハイとなる平均13.5得点、3ポイントシュート成功率46.1%、3.9リバウンド、3.0アシストを記録。特に3ポイント成功率はリーグトップと、自己最高のパフォーマンスを見せた。
サンズは開幕前、ケビン・デュラント、デビン・ブッカーと並ぶビッグ3として、ブラッドリー・ビールを獲得。ビールは故障に苦しみ53試合出場に留まったが、アレンはビール不在の穴を埋めるのに大きな役割を果たした。
今シーズンが現行の契約最終年だったアレンは、3月下旬の時点で「キャリアにとって重要な年に、自分に完璧に合ったチームでプレーできているのは本当に恵まれていると思う」とサンズで充実したシーズンを過ごせていると語っていた。現在の2年1,870万ドル(約29億円)の契約から1年平均で約2倍以上の大幅昇給をプレーオフ前に勝ち取ったことは、サンズ首脳陣の厚い信頼を示すもの。アレン本人としてもよりモチベーションを高め、プレーに集中した状態でポストシーズンに臨める。
レギュラーシーズン終盤、サンズは激しい順位争いを制してウェスタン・カンファレンス6位と、プレーイン・トーナメント回避に成功。4月の8試合で6勝2敗と調子を上げた状態で、第3シードのティンバーウルブズと1回戦で激突する。
当然のように相手はデュラント、ブッカーを徹底マークで潰しにくるだろう。2人のプレッシャーを軽減させるためには、他の選手たちが長距離砲を効果的に沈めてディフェンスを外に引き付け、スペースを広げることが大切となる。アレンがレギュラーシーズンと同様の確率で3ポイントを決められるか、どうかはシリーズの行方に大きな影響を与えるキーポイントとなってくる。