第4クォーターで大活躍のレジー・ジャクソン「相手はヨキッチを守るため僕へのマークを外していた」

現地13日、ナゲッツはアウェーでヒートと対戦。昨年のNBAファイナル再戦となったカードで、100-88とロースコアの戦いを制した。

両チームともにタフな守備を続け、ともに30得点以上を挙げたクォーターがない締まった一戦は、第3クォーターを終えナゲッツリードの72-71と競り合いが続く。しかし、第4クォーターに入ると、ナゲッツはニコラ・ヨキッチ、ジャマール・マレーの2大エースで計2得点に終わる一方、パスを散らしレジー・ジャクソン、クリスチャン・ブラウンの2人が7得点を挙げるなど守備に的を絞らせないオフェンスを展開。フィールドゴール18本中12本成功と確率よくシュートを決めると、守ってはヒートのフィールドゴールを21本中7本成功に抑え、第4クォーターで28-17と一気に突き放して勝利した。

この勝利で、ナゲッツはオールスターブレーク明け以降10勝1敗と好調を維持。今シーズン46勝20敗となり、わずか0.5ゲーム差だが西カンファレンス首位に浮上している。

この勢いをもたらしている大きな要因は主力メンバーが揃っていること。ヨキッチ、マレー、マイケル・ポーターJr.、アーロン・ゴードン、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープの先発5人が揃って出場した場合は32勝9敗(勝率.780)と圧倒的な強さを誇っている。

この試合はマレーが14得点、ヨキッチが12得点と、得点面では目立たなかった。ただ、周知のように彼らは、得点以外でもチームを助けることができる。第4クォーターで大活躍したジャクソンは、「相手は世界最高の選手、ヨキッチを守るために、僕へのマークを外してプレーしていた」と、存在の大きさを語る。

そしてマイケル・マローンヘッドコーチは、「もし、第1シードを獲得できるのなら、もちろん取りにいくよ。そのチャンスに対して、尻込みするつもりはない。昨年、プレーオフを通してホームコートアドバンテージを確保できたことは、私たちにとって非常に大きかっ た」と、第1シードの重要性を強調する。

デンバーというスモールマケットを拠点とすることもあり、昨シーズンの王者であってもナゲッツの露出はレイカーズ、セルティックス、ニックスら大都市のチームに比べると明らかに少ない。だが、連覇に向けて着実にチーム力を高めていることはここ最近の結果とパフォーマンスの内容が証明している。シーズンがクライマックスを迎えるにつれて、周囲は再びナゲッツにより注目せざるを得ない状況になっている。