ベンドラメ礼生、『13番目の男』からの脱却へ「活躍するまでは危機感を持って」

2019/02/16
日本代表
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ベンドラメ礼生

文=丸山素行 写真=野口岳彦

「13人ということだけで、まだまだ油断はできない」

バスケットボール日本代表は昨夜、ワールドカップ予選のイラン戦とカタール戦に向け、日本を出発した。

先日行われた強化合宿には、24名の予備登録メンバーのうち15名が参加。日本を指揮するフリオ・ラマスは「12名でイランに臨みますすが、状況によって13人目の選手が必要と判断をした場合、13人でイスタンブールに行きます」と話しており、今回は13名での出発となった。

その中にはベンドラメ礼生の姿があった。フライト直前ということもあり「もちろん楽しみです」と、気持ちの昂りを見せたベンドラメだが、「現時点で13人なので、ベンチに入るかどうかもまだわからないです」と、落ち着いた面持ちをも見せていた。

それもそのはず。ベンドラメは昨年9月に行われたアウェーでのカザフスタン戦で13名に選ばれながらも、最後の1枠に残ることができず、戦わずして帰国する悔しい経験をしている。そのため代表生き残りに懸ける思いは誰よりも強く、最後の1枠を決めるサバイバルが続いている現状に気を引き締める。

「これからトルコに飛んで、そこから先に何があるか分かりません。13人ということだけで、まだまだ油断はできないです。2回連続で13人目なので、試合に出て活躍するまでは常に危機感を持ってやっていきたいです」

ベンドラメ礼生

アジア競技大会での経験「良いイメージを持っています」

ホームで歴史的勝利を挙げたイラン戦にベンドラメは出場していないが、昨年のアジア競技大会で対戦した経験を持つ。8人での戦いを強いられた日本だったが、先発ポイントガードを務めたベンドラメはアグレッシブにプレーし続け、日本に力を与えた。

「アジア競技大会で一度試合をしていて、その時の印象がまだ残っています。イランのA代表はその時のメンバーとあまり変わってないですし、僕の中では良いイメージを持っています」

イランは218cmのハメド・ハダディが出場する見込みで、ホームで勝利した時よりも苦戦が予想されるが、ベンドラメからは「大きいですけど、インサイドに入れなければそんなに脅威ではない」と頼もしい言葉が聞けた。

「僕が止めるわけじゃないので、ビッグマンに頑張ってもらわないといけないんですけど(笑)。ガードがプレッシャーをかけて、ペイントの中に入れる前に止めることができれば、チャンスもたくさんある」とベンドラメは語る。

ベンドラメ礼生

『13人目』のベンドラメ、悲願のメンバー入りなるか?

前回のイラン戦では、先発の富樫勇樹が試合中に負傷し、篠山竜青がファウルトラブルに見舞われた。そうした経緯からガードを増やすことも考えられる。ベンドラメも「相手チームに対しての監督の考え方次第です」と言う。

「身長が大きい選手を多めに連れていくとか、前回富樫がケガした分、ガードを3人にするのかも分からないですし、そこは監督の戦術だと思います」

「積極的にリングにアタックするのは僕の強みですけど、その中でのミスが多いので、そこをなくさないといけない」とベンドラメは課題を挙げた。富樫、篠山に次ぐ3番手という序列を変えるには、「そこでしっかりパスを出すだったり、シュートまで行き切る。もったいないミスで終わらないようにしなければいけない」と話す。

相手のスタイルを問わず、フィニッシュまで持って行くことのできるベンドラメの攻撃力は魅力だ。それでも国際大会では一つのミスが試合の流れを変える可能性もあり、ターンオーバーのリスクは抑えなければならない。

ラマスヘッドコーチが何を優先して選手を選出するかは定かではない。それでも「ベンチに入ることがあれば、与えられた仕事をこなすだけです。少しでもチームに貢献できるようにベストを尽くしていきたい」と意気込むベンドラメが躍動する姿を見てみたい。