もし手術を行なった場合、今シーズン中の復帰は絶望的

現在ニックスは、33勝22敗でイースタンカンファレンス4位につけている。首位のセルティックスとは大きな差があるが、2位のキャバリアーズとは4ゲーム差と射程圏内だ。しかし1月に入って故障者が続出し、4連敗でオールスターブレイクを迎えてしまった。特に心配なのはエースであるジュリアス・ランドルの負傷だ。

1月27日のヒート戦で右肩脱臼の重傷を負ったランドルは、いつ復帰できるのか目処が立っていない。もし、手術を行なった場合、今シーズン中の復帰は非現実的であることから、現在は手術をせずに復帰できる可能性を探っていると見られる。

今シーズンここまで46試合の出場で、平均24.0得点、9.2リバウンドを挙げている大黒柱は「日々を大切に過ごしているのが正直なところだ。毎日、状態は良くなっている。肉体面だけでなく、精神面でも健康であり続けることに集中している」と自身の現状について語る。

そしてトム・シボドーヘッドコーチは「全体的には順調だよ」とランドルについて言及している。「まだ、チーム練習に参加する許可は下りていない。ただ、かなり良い動きをしているし、1日2回ワークアウトをしている」

今のランドルは、最終的に手術の判断をするには時期尚早と考えている。「いずれわかることだけど、まだ必要なステップがある。最終的には全てを天秤にかけて決断することになる。今は手術を避けて、できるだけ早くコートに戻ることに集中している」

ただ、将来のことを考えた場合、オフシーズンに手術をする可能性は十分にあり得ると続ける。「絶対にないとは言えない。最終的には長いキャリアを送るため、自分にとってベストなことをしないといけない」

シーズン途中でのOG・アヌノビー獲得など、ニックスはチーム力の底上げに成功し、頂点を狙える体制は着実に整っている。だが、1試合20得点、10リバウンドをコンスタントに記録するランドル不在では、当然のように状況は大きく変わってくる。果たしてランドルがいつ、どんな形で復帰するか。それとも今シーズン中の復帰はできないか。彼の回復が、今シーズンのニックスの命運を握っていると言っても過言ではない。