ライバル2人を称える「彼らはスターターに値する」
現地1月25日に発表されたNBAオールスターのファン投票によるスターターに、ステフィン・カリーの名前はなかった。彼はこれまでオールスターに9回選出されており、そのすべてに投票で選ばれるスターターとして出場している。
西カンファレンスのガード部門で選ばれたのはマーベリックスのルカ・ドンチッチとサンダーのシェイ・ギルジャス・アレクサンダーの2人。カリーはファン投票でドンチッチに次ぐ2位となったが、選手投票ではドンチッチとシェイに先を行かれて3位、メディア投票ではこの2人に加えてアンソニー・エドワーズに続く4位となった。
ここまでドンチッチは33.6得点、9.3アシスト、シェイは31.1得点、6.4アシストを記録。カリーは26.8得点、4.9アシストと、スタッツでこの2人に差を付けられている。そしてチーム成績もサンダーが32勝、マーベリックスが25勝を挙げている一方で、ウォリアーズは19勝で勝率5割を切る低空飛行を続けている。カリーは35歳の今も衰えてはいないが、ピークを過ぎたことは否めない。そしてチームは間違いなく下り坂にある。人気は健在でも、オールスターのスターターから外れる時はいずれ来るはずだった。
カリーはキングス戦の試合後にこのことに触れ「気にしていないよ」と語る。「僕は長くやってきたからね。ルカとシェイは今シーズン、本当に素晴らしいプレーをしている。インディアナでのオールスターに僕が出場できるかどうかは別にして、彼らはオールスターのスターターに値すると思っている」
その表情は穏やかで、感情を偽っているようには見えない。そしてカリーはこう続けた。「毎年のように評価されるのは決して当たり前じゃない。どれだけ大変なことかを忘れてはいけない」
現地2月1日には両チームのリザーブ7選手が発表される。これはNBAのヘッドコーチにより選出されるもので、バックコート2名、フロントコート3名、ワイルドカード2名の7選手。カリーがおそらく選ばれるだろうが、10回目のオールスター選出に向けて彼ができるのは、待つことだけだ。