タイリース・ハリバートン

「コンビを組むことで得られる新たな成長が楽しみ」

タイリース・ハリバートンはコート上で足を滑らせ、転倒した際にハムストリングを痛めて戦線離脱しているが、当初予定された2週間より少し早く復帰できそうだ。リハビリの最終段階に入った彼がメディア対応で笑顔を振りまいた理由は2つある。回復が順調なこと、パスカル・シアカム獲得への興奮だ。

当初の予定では、現地1月21日のサンズ戦まで続くアウェー6連戦を終えたタイミングで検査をして復帰を決めるはずだったが、そのサンズ戦、あるいは1つ前のトレイルブレイザーズ戦で復帰できる可能性が出てきた。ハリバートンは遠征に参加し、コンディションを整えながら『GO』の合図が出るのを待っている。

「ケガの状態は毎日チェックしている。ウチには最高のメディカルスタッフがいるから信頼しているよ。ケガをした時点で復帰は遠征の後になると発表されたけど、遠征中のどこかで復帰できる可能性はあると思っていた。リハビリルームとウエイトルームでかなりの時間を過ごしてきた。メディカルスタッフの同意も得られているし、近いうちに復帰できると思う」

そしてシアカムの獲得について「素晴らしい選手が来てくれたことにワクワクしている」と語る。

「世界のトッププレーヤーの獲得はいつだってチームの助けになる。パスカルはトランジションでのプレーが上手いし、ウチにとって本当に良い補強になる。得点だけじゃなくオールラウンドな働きができて、優勝やオールスターの経験もある。彼はこれまで一緒にプレーしてきた偉大なガードがどのように試合に影響を与えてきたかを見てきたから、僕が学べることも多いだろう。コンビを組むことで得られる新たな成長が楽しみだ」

シアカム獲得が大きな話題となったことで「いろんな人から電話がかかってきた」と笑顔を見せる。「パスカルは僕らのプレースタイルにフィットする、誰もがそう思っている。それが大きなことなんだ」

そしてもう一つ、ハリバートンを笑顔にする理由があった。現地1月18日にはサクラメントでのキングス戦が行われる。リック・カーライルはこの試合でハリバートンを出場させることはないと明言しているが、彼はプレーできないのを残念に思いながらも、自分がNBAデビューからの1年半を過ごしたサクラメントに戻って来れたことを喜んでいる。

「どんな試合でもプレーしたいけど、ここには友達もいるから、やっぱり特別なんだ。前に住んでいた家を見に行こうと思っているし、行きつけの店で食事をしたい。ファンと会えるのも楽しみだ。ファンとの交流はNBAで一番良いところだと思う。最近は敵地での試合でも僕のユニフォームをあちこちで見かけるようになった。それは僕にとって本当に大きなモチベーションになる。特にそれが古巣で見られたら最高だよ。キングスのファンが大きな愛情を注いでくれたことを僕は忘れないし、彼らの期待に応えるためにも活躍したい。ペイサーズを代表してオールスターに出ることは、そういう意味でも僕にとって意味のあることなんだ」