交換条件としてブルース・ブラウンJr. と3つの1巡指名権が含まれる模様

ラプターズがスター選手のパスカル・シアカムをペイサーズにトレードする交渉を行っていると『The Athletic』が報じている。

オールスターに2度の選出を誇るシアカムは、攻守ともにハイレベルなリーグ屈指のオールラウンダーで、今シーズンも現地15日終了時点で39試合出場、平均22.2得点、6.3リバウンド、4.9アシストを記録している。ただ、現在のラプターズはチーム解体からの再建モードに突入中で、先日には中心選手のOG・アヌノビーをトレードでニックスに放出したばかりだ。シアカムは今シーズンが契約最終年であり、このままオフにフリーエージェントで去られることを避けるためにも2月のトレード期限までに移籍することが濃厚と見られている。

『The Athletic』によると、ペイサーズが交換条件として提示しているのは、ブルース・ブラウンJr.と3つのドラフト1巡指名権の模様。しかしサラリーの差が大きいため、さらにオビ・トッピン、ジャレン・スミスらがペイサーズの放出要員に加わる可能性がある。また、両チームはすでに何度かやり取りをし、交渉はかなり進んでいるとのことだ。

シアカムについては、昨シーズン中から何度もトレードの噂が上がっており、ペイサーズ以外にもキングス、ウォリアーズ、マーベリックスが移籍先の候補として見られていた。現在ペイサーズは、大黒柱タイリース・ハリバートンが故障離脱中でもなんとか踏ん張り、23勝17敗でプレーオフ圏内にいる。チームの大きな課題はハリバートン以外に個で打開し、試合の流れを変えられるトップ選手がいないことで、シアカムは課題解消にうってつけの存在だ。ハリバートン、シアカムの2枚看板がフィットすれば、東カンファレンスで上位進出を狙うことができる支配力を持つことができる。

ペイサーズには、シアカムと大型契約を結べるサラリーキャップの余裕はあるが、同時に複数の1巡指名権という大きな代償を支払って獲得したにもかかわらずオフに去られてしまう可能性もある。この大きなリスクを背負ってでもシアカムを獲得するチームが現れるのか。ラプターズとしても、交換条件でそこまで強気に出られる状況ではない中、どんな結末を迎えるのか注目だ。