ペリカンズは今後デイビスを起用するのか?
2月7日のトレードデッドラインまでに、アンソニー・デイビスを含む超大型トレードは成立しなかった。
若手コア、ドラフト指名権、今シーズン終了で契約を終えるベテランを交換条件に含めたと言われるレイカーズは、本気でシーズン途中にデイビスを獲得しに動いたが、ペリカンズは首を縦に振らなかった。おそらくペリカンズは、シーズンオフに『特定選手契約』の規約から解放されるセルティックスからのオファーも検討すべきと判断したのだろう。もしセルティックスが、ドラフト1巡目指名権と若手のパッケージオファーにジェイソン・テイタムを含めれば、ペリカンズは応じるかもしれない。また、仮にニックスが2019年のドラフト全体1位指名権を獲得した場合、彼らが動く可能性もある。
となると次に注目されるのは、ペリカンズの出方だ。左手人差し指の負傷で欠場を続けていたデイビスは、出場可能な状態に回復した。現在ペリカンズは24勝31敗で西カンファレンス13位。プレーオフ出場圏内の8位クリッパーズとのゲーム差は6ゲームで、後半戦の戦績次第ではまだ可能性は残されている。しかし、デッドラインにニコラ・ミロティッチをバックスにトレードしたことを考えても、彼らは今シーズンのプレーオフ進出を諦め、ドラフト上位指名権を獲得するのに有利な立場に立とうとしていると考えていい。だとすれば、デイビスを今後の試合で起用するとは考えにくい。第一に、もしケガでもされれば、夏のトレードに影響が生じてしまう。
デイビスは、トレードの希望を球団に伝えた後、もしデッドラインまでに成立しなかったとしても、今シーズンの残り試合で出場する意思があると語った。だが指揮官のアルビン・ジェントリーは、チームに残った場合の起用法について聞かれても、「分からない。本当に、なんと答えていいのか難しい質問だ」と、歯切れが悪いコメントに終始した。もしかすると、デイビスがペリカンズの選手としてコートに立つ姿は、もう見られないかもしれない。
レイカーズとのトレードが成立しなかった今、デイビス争奪戦は、シーズンオフに改めて仕切り直されることになった。