千葉ジェッツ

取材=鈴木健一郎

「じゃあ、もう新アリーナを作っちゃいますか?」

2月5日、都内某所で千葉ジェッツの島田慎二代表とファンが語らう『代表島田とざっくばらんに語らNIGHT』が開催された。これは千葉ジェッツの島田慎二代表の発案による「ファンと飲む」企画で、昨年6月に続く2回目の開催となった。

前回同様、抽選で選ばれた15名が参加。応募者多数のため倍率は高くなったが、「一人ひとりとじっくり話がしたい」という島田代表の意向により人数が絞られた。また、かつての『Mr.ジェッツ』であり現在はGMを務める佐藤博紀、昨シーズン限りで現役を退いてフロント入りした事業部長の『イートン』こと伊藤俊亮も参加。3時間食べ放題飲み放題しゃべり放題の、ファンにとってはまたとない機会となった。

参加者は3つのテーブルに分かれ、島田代表、佐藤GM、伊藤部長と順番に語らう仕組み。最初こそ場に多少の緊張感が漂っていたが、島田代表が作り出すアットホームな雰囲気とお酒の力で、2杯目を飲む頃にはみんな饒舌に。チケットの販売方法やファンクラブのカテゴリー分けを皮切りに、それぞれが千葉に対して思う「ここを直してほしい」や、他チームとの率直な比較を島田代表にガンガンぶつけていく。これは「観戦者がより満足できるアリーナ作り」の生の意見。島田は時に現状そうなっている理由を説明し、また時にはメモを取り、最後には「じゃあ、もう新アリーナを作っちゃいますか?」と宣言するなど、まさに「ざっくばらんに語る」会となった。

佐藤GMも伊藤部長も、お酒が入っていつもよりちょっぴり饒舌。どのように選手を獲得するのかを質問された佐藤GMは、昨年夏に加入したジョシュ・ダンカンを例に挙げてスカウティングから獲得に至るまでの実務を説明。なかなか知ることができない現場トークだ。

昨シーズンまで現役選手だった伊藤部長にはプレーについての質問が相次いだ。現役引退を決断するまでの経緯、フロント入りして苦労したこと(ネクタイを締めるのはいまだに苦手だそうです)、204cmの長身ならではの「ホテルのベッドで足がはみ出す」、「服のサイズがない」問題などをユーモアたっぷりに語り、参加者を喜ばせた。

楽しい3時間が過ぎ、最後は記念撮影と参加者同士での連絡先交換。アリーナで一緒になる仲間が増えれば、応援はもっと楽しくなる。どうやらこれも島田代表の狙いの一つ。『語らNIGHT』は今後も第3回、第4回と続いていくことになりそうだ。

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