八村を含む6選手が2桁得点、レイカーズが逃げ切る
レイカーズのレブロン・ジェームズは、現地12月13日の敵地でのスパーズ戦を左ふくらはぎのケガのため欠場した。
代役として先発に据えられたのは八村塁だ。このところはインパクトを残せておらず、インシーズン・トーナメントのファイナルでは出場わずか9分で無得点に終わっていたが、この試合での八村は最初からエンジン全開。試合開始からアンソニー・デイビス、ディアンジェロ・ラッセルとベテランのシュートが決まらず0-5とスパーズに先行される展開で、ペイントを守るビクター・ウェンバニャマの出足が届かないミドルジャンパーを沈めて初得点を記録する。
さらに相手のフリースローが外れるとすぐさま走り出し、戻りの遅いスパーズの守備が整う前に速攻のフィニッシュへと持ち込み、続いてもトランジションから今度は3ポイントを沈める。開始から約2分、八村はレイカーズのすべての得点を挙げて7-5の逆転へと持っていった。
チームのスタートが悪ければ、攻守にアグレッシブに動き回ることで立て直すのがセカンドユニットとしての八村の役割。この試合での彼は、先発でもその役割を果たしたと言える。一度ベンチに下がった八村は第1クォーター終盤に再びコートに送り出され、トランジションでリムへとドライブして相手の注意を引き付け、クリスチャン・ウッドのイージーダンクをアシスト。さらに味方が上がってくるのを待たずに一人で仕掛けてレイアップに持っていき、第1クォーターだけで9得点1アシストと、レブロン不在のチームのオフェンスを引っ張った。
その後はやや勢いが落ち、終盤のクロージングラインナップはラッセルとリーブスのガードコンビにデイビス、ウッドとトーリアン・プリンスと機動力のあるウイングを使ったため八村には出番なし。それでも10点前後のリードをキープしていた最後の最後に、ウェンバニャマの連続3ポイントシュートを含むスパーズの猛追を浴びて、リードが1点になったところで八村はコートに戻された。緊迫した場面ではあったが、ジェレミー・ソーハンのマークを担当して相手に付け入る隙を与えず、レイカーズは122-119で逃げ切っている。
レイカーズではアンソニー・デイビスが37得点10リバウンドと好調をキープ。先発全員にベンチから出たオースティン・リーブスを加えた6人が2桁得点を記録するバランスの良さが光った。八村は後半には出場機会が限られたが、13得点7リバウンド1アシストを記録。レブロン不在の試合で誰よりも先に積極的なプレーを見せることで、チームに勢いを与えた貢献は大きい。