「ブロニーのデビュー戦は必ず見に行く」と宣言
レブロン・ジェームズの長男であるブロニー・ジェームズは、今シーズンから南カリフォルニア大(USC)でプレーする。その準備を進めていた今年7月、彼はUSCでの練習中に心肺停止で倒れ、3日間入院した。生命の危険はなくてもバスケを続けられるかどうかには疑問符がついたのだが、治療と検査をすべて終えて問題なくプレーできることになったと先日発表されている。
ブロニーは10月から段階的にリハビリを行っている。チームとしての活動には一部しか参加できていなかったためデビューは少し先送りになるかもしれないが、今後ブロニーは練習を始めすべての活動に参加できる。すでに大学バスケのNCAAは開幕しており、11月19日には試合前のウォームアップをUSCのチームメートとともに行った。
先日、ブロニーはレイカーズの試合をコートサイド最前列で観戦した。このロケッツ戦でシーズンハイの37得点に加えて6リバウンド8アシストと大活躍したレブロンは「息子が来ていたからね。いつもより気合いが入った」とうれしそうに語っている。今回、ブロニーのNCAAデビューが近づいてきたことで、彼はあらためてこう話した。「ブロニーのデビュー戦は必ず見に行く。レイカーズの試合と重なったら欠場する。チームメートにも遠征に向かう飛行機の中でもう伝えたんだ」
レブロンは父親の表情でこう続ける。「ブロニーにとって、またUSCにとっても大きな喜びだ。ブロニーはこの12週間、復帰を目指して努力してきた。それが実現するのは本当に素晴らしいことだ」
「あの時、僕たち家族は祈り、神様の手に委ねるしかなかった。それでも素晴らしいドクターたちが手を尽くしてくれたし、ブロニーもリハビリを急がず計画通りのステップをしっかり踏んでくれた。検査ですべてがクリアになって本当に良かった」
そしてレブロンは、今回のアクシデントで教訓を得たと言う。「何よりも家族が優先だ。こういう状況に置かれたことで、愛する人のこと以外はどうでもいいと本当の意味で理解できる。自分のやっていることはすべてストップしてでも、ブロニーを始め僕の愛する人たちをどうやって助けられるかを考えたい。ただ、まだ終わったわけじゃない。僕が責任を持って、あらゆる状況を引き続きチェックしていく」
USCは12月の6試合のうち3試合が、1月の7試合のうち4試合がレイカーズの試合と重なっている。そのどこかでレブロンは欠場するかもしれないが、家族優先は彼に限ったことではない。マーベリックスのルカ・ドンチッチは、娘の誕生に立ち会うために現地12月1日のグリズリーズ戦を欠場した。レブロンにしてもドンチッチにしても、プライベートが充実することでコート上でもより輝きを増すはずだ。