ロウクスAC「フォックスのトレーニングは高いレベルに設定された」
キングスのディアロン・フォックスはまだシーズン序盤の段階とはいえ、これまで課題としていた3ポイントシュートで大きな進歩を見せている。
現地24日のティンバーウルブズ戦を終えた段階で、フォックスは10試合出場で平均29.9得点と昨シーズンの25.0得点を上回る数字を挙げているが、大きな違いは長距離砲にある。昨シーズンの3ポイントシュートの試投数は1試合平均5.0本で成功率32.4%だったのが、今シーズンはここまで平均試投数8.6本と、本数を大きく増やしながら成功率も37.2%と向上している。
この成長について、キングスのルーク・ロウクスアシスタントコーチは『NBC Spots California』の取材に対し、フォックスがオフシーズンの間に行ったステフィン・カリーとの合同トレーニングが大きな影響を与えていると振り返る。
カリーは言うまでもなくNBA史に残る名シューターで、ロウクスはワークアウトの模様を次のように振り返る。
「ワークアウトが終わった後、フォックスの前腕部はけいれんしていたんだ。それはメニューの量が多かっただけでなく、内容も激しかったからだ。フォックスは私を見て、『これはカリーにとって特別ではない。毎日、このワークアウトをこなしているから今のカリーがあるんだ』と言っていたよ」
そしてロウクスは「ハイレベルなワークアウトを一度自分の目で見て感じれば、自動的に『あぁ、これが必要なのか』となる。その結果、フォックスのトレーニングは高いレベルで設定された」と、NBA随一のシューターが普段から何をやっているのか実際に体験したことの効果を強調する。
「夏にステフ(カリー)と少しだけど一緒にワークアウトをできたのは幸運だった」と語るように、フォックスはカリーを見てより意識が高まった。そして、ロウクスの熱心な指導も成長に大きく寄与していることは間違いない。『シュートは水物』と言うが、果たしてこのままフォックスは3ポイントシュートの確率をキープできるのか。これを達成できれば、今シーズンのキングスはポストシーズンを勝ち上がっていけるチームへと進化できるだろう。