パトリック・ベバリー

「彼は仲間を助けなかった」

現地11月14日に行われたウォリアーズvsティンバーウルブズの試合開始直後、クレイ・トンプソンとジェイデン・マクダニエルズが衝突してユニフォームを引っ張り合った。これを制止しようとしたルディ・ゴベアに対し、ドレイモンド・グリーンは首に背後から腕を回してチョークスリーパーのような状態で引きずった。

リーグはトンプソンとマクダニエルズ、ゴベアにそれぞれ2万5000ドルの罰金処分を科したが、ドレイモンドにはさらに重い5試合の出場停止処分を下した。ウォリアーズのスティーブ・カーヘッドコーチでさえ「悪質な行為であり、5試合の出場停止は当然だ。彼は間違いなく境界線を越えた」と語ったように、ドレイモンドに非があったのは明らかだった。

だが、セブンティシクサーズのパトリック・ベバリーはみなとは違った観点から今回の騒動を見ていたようだ。小競り合いをしたトンプソンとマクダニエルではなく、問題行動を犯したドレイモンドでもなく、ゴベアを助けなかったカール・アンソニー・タウンズを非難した。「KAT(タウンズ)は全然ダメだ。怒ったような表情をしていたけど、何もしなかった。ドレイモンドにチョークスリーパーをやり返せよ」

「もし俺がドレイモンドだったら、こう言うね。『僕は彼らのセンターにチョークをした。でも彼らは仲間がやられたのに何もしなかった。もし君たちとプレーオフで戦うなら、KATのことなど気にも留めない。だって彼は仲間を助けなかったんだから』ってね」

もしタウンズがベバリーの言うとおりにドレイモンドに仕返しをしていたら、事態はさらに悪い方向へ向かったはず。タウンズにはベバリーの忠告を聞かずに、これからも冷静に仲裁に入ってもらいたい。