渡邊雄太

デュラントのプルアップスリーで熱戦に終止符

サンズがアウェーでジャズと対戦。前回のティンバーウルブズ戦を欠場したブラッドリー・ビールが最低でも3週間の離脱となったが、ケビン・デュラントがゲームハイとなる38得点を挙げ、デビン・ブッカーが24得点に加えてキャリアハイとなる15アシストを記録するなど、2大エースが違いを生んだサンズが131-128の接戦をモノにした。

3ポイントシュート攻勢で34-26とリードした残り3分、渡邊雄太がコートへ。ショットクロックが少なくなった場面でボールを受けると、自らドライブからミドルシュートを放つ積極性を見せる。このシュートは外れたが、直後のオフェンスで左コーナーで待機すると、ブッカーからパスを受けコーナースリーを沈めた。

第2クォーターもそのまま出場した渡邊は、ブッカーにスクリーンを当てて外に開きパスを呼び込むと、右45度から3ポイントシュートを放った。決め切ることができなかったが、連携が取れ、エースの信頼を得ていることがよくわかる。また、オフボールムーブでバランサーとなりつつ、リバウンド争いに積極的に絡み、オフェンスリバウンドを獲得するなど献身的なプレーが目立った。だが、その後はベンチを温める時間が続き、後半はラストポゼッションの3秒のみの出場に留まった。

前半を75-75の同点で終えたように、試合は接戦のまま終盤へ。残り5分23秒、ユスフ・ヌルキッチの得点で9点をリードしたサンズだったが、ジョン・コリンズにセカンドチャンスポイントを許し、37得点を挙げたジョーダン・クラークソンにも3ポイントシュートを決められ、ジワジワと点差を詰められると、残り39秒にはコリンズのフリースローで1点差と肉薄された。しかし、直後のオフェンスでボールを託されたデュラントがリードを2ポゼッション差に広げるプルアップスリーを沈めて、熱戦に終止符を打った。

渡邊は3得点2リバウンドを挙げたものの、プレータイムは今シーズン最短の10分に留まった。