デリック・ホワイト

ホワイト「みんなが少しステップアップする必要があり、今夜は多くの選手がそれをできた」

セルティックスは現地15日、アウェーでセブンティシクサーズと対戦。ジェイレン・ブラウン、クリスタプス・ポルジンギスと中心選手2人を欠く中で脇役たちがステップアップし、117-107と総合力の高さを見せつけて快勝した。

第1クォーターを37-22とセルティックスが一気に先手を取るも、シクサーズもすぐにやり返し1点差で試合は後半に。セルティックスが第3クォーターを上回り、そのまま拮抗した展開が最後まで続いたが、セルティックスは5点リードの残り1分11秒にジェイソン・テイタムが3ポイントシュートを決めると、直後のポゼッションでドリュー・ホリデーがタイリース・マクシーの長距離砲をブロック。攻守の要がここ一番でビッグプレーを見せたセルティックスが競り勝った。

この試合、セルティックスのデリック・ホワイトは27得点5アシスト4リバウンドを記録。第4クォーターだけで14得点を挙げ、ドライブからのキックアウトでテイタムの決勝弾を導くなど、勝負どころでの活躍が光った。平均22.9得点のブラウン、19.7得点のポルジンギスが欠場した穴を埋めるパフォーマンスを見せたホワイトは、「もちろんJB(ブラウン)、KP(ポルジンギス)がやってきたことを他の選手はできない。ただ、みんなが少しステップアップする必要があった。そして今夜、多くの選手たちがそれをできたと思う」とチームでつかんだ勝利と振り返る。

攻撃面がホワイトなら守備面での活躍が目立ったのがアル・ホーフォードだ。14得点8リバウンド3アシストに加え、5ブロックをマーク。さらにシクサーズの大黒柱ジョエル・エンビードをわずか20得点に抑える立役者となった。ホーフォードは、エンビードとのマッチアップを「とても楽しかった。激しい戦いだったけど、僕たちはハードにプレーし、自分たちのベストを尽くせた」と語る。

そして、「僕たちは、より快適にプレーできている。一緒にプレーし続け、チームとしてまとまるために信頼していくだけ」と言い、この試合でも目立ったセカンドユニットの成長に手応えを得ている。

開幕前のセルティックスといえばホリデー、ポルジンギスの大物2人をトレードで獲得した代償として、層が薄くなったことを指摘されていた。だが、今日の勝利はその不安が杞憂に終わる可能性が高いことを示すモノとなった。