ジョン・ムーニー

勝負どころでの活躍が目立ったムーニーがチームハイの23得点

千葉ジェッツvs佐賀バルーナーズの第2戦。千葉Jはアイラ・ブラウンが、佐賀はチェイス・フィーラーがそれぞれコンディション不良で欠場した。

初戦は17本の3ポイントシュートを高確率(45.9%)で射抜かれ、前半で30点差をつけれられる完敗を喫した千葉Jだが、この試合は前日とは異なるパフォーマンスを見せる。原修太を筆頭にインテンシティの高いディフェンスでタフショットを誘発しては速攻に走る理想の展開に持ち込むと、簡単にパスコースを与えず、第1クォーターだけで6本のターンオーバーを誘発。攻めては連動したオフェンスからインサイドで確実にスコアすると、西村文男がボールを散らしつつ自らも得点した。こうして主導権を握った千葉Jが25-16と先行した。

大倉颯太がこの日2本目の3ポイントシュートを沈めて、早々にリードを2桁に乗せたが、その後は佐賀のインサイド攻めに苦戦。ディー・ジェイ・ステフェンズが開始約4分で個人3つ目のファウルを犯すと、さらにペイントでの失点がかさみ、残り5分には山下にトランジションスリーを決められ1点差と肉薄された。富樫勇樹が3点プレーとなるバスケット・カウントで悪い流れを断ち切ったが、終盤に再びインサイドを突かれて39-37で前半を終えた。

後半開始2分、千葉Jは角田太輝に連続で得点され逆転を許す。富樫が長距離砲をお返しするも、狩野祐介にトランジションスリーを決められるなど追いかける展開が続く。それでも大黒柱のジョン・ムーニーがインサイドで奮闘し食らいついた。

56-58で最終クォーターを迎え、開始1分半にマッツの3ポイントシュートで逆転すると、そこから拮抗した時間が続う。ムーニーのミドルシュートが決まり69-64でオフィシャルタイムアウトを迎えると、直後のディフェンスで24秒バイオレーションを誘発。これまでは良いディフェンスをしてもそれを得点に繋げられないもどかしい展開が続いたが、チームオフェンスからマッツがフリースローを獲得と、ようやく攻守が噛み合う。こうして、終盤にディフェンスが機能し主導権を渡さなかった千葉Jが78-72で勝利し、前日の雪辱を果たした。

千葉Jはムーニーがチームハイの23得点(フィールドゴール13本中9本成功)に加え、12リバウンド3アシストとマルチに活躍。3本の3ポイントシュートを沈めたマッツが15得点、富樫が11得点で続いた。

敗れた佐賀はインサイドを支配したヨーリ・チャイルズがゲームハイの24得点を挙げ、ハレルソンが15得点13リバウンド5ブロックと気を吐いたが、勝負どころで失速してしまった。