金子ノブアキ

「ついにバスケットボールのターンが日本に来た感じ」

渡邊雄太と八村塁の日本人対決で大きな注目を集めた、10月27日のサンズvsレイカーズ。WOWOWで生中継されたこの試合にゲスト出演したミュージシャン・俳優の金子ノブアキは、観戦歴30年超のNBAファンであり、2017年まで放送された「WOWOW NBA」のレギュラーメンバーだった。「今オフはどんな移籍情報よりもWOWOW NBAの復活が嬉しかった」と興奮混じりに話す金子がWOWOWの取材に応じ、NBAの魅力や今シーズンの注目ポイントを語った。

——金子さんの復帰初回の放送は、渡邊雄太選手と八村塁選手の対決でした。2人の日本人選手がNBAの舞台で躍動する姿を見てどのように感じましたか。

(WOWOW NBAがなくなった)2018-19シーズンは、確か八村選手は、まだゴンザガ大学にいたと思います。ルカ・ドンチッチとかもまだNBAにいなかったし、時代が一つめぐったところで日本人選手が普通に活躍していて、強豪チームに所属している。しかも指折りのスーパースターに大きく信頼されている。信じられないです。ミュージシャン界で言えば、ビートルズやローリング・ストーンズに加入したようなものではないですかね。

——金子さんは以前のインタビューで「田臥勇太選手のような日本人NBA選手を見たい」とおっしゃっていました。それが実現し、今回が6度目の対決となりました。

田臥選手がNBAに行った時点で、僕みたいなNBA好きの人たちの夢は止まっていました。NBAは田臥選手でさえも数試合しか出られなかった厳しい世界だと。田臥選手がパイオニアとして切り開いた道に日本人が続き、5年以上にわたってプレーし、評価を上げながら生き残っているというのは、僕の想像を超えた世界です。海外スポーツの中でも(NBAは)特に浮世離れした感覚で見ていたので感慨深いです。コーナースリーがリーグトップレベルで入るような渡邊選手みたいに、どのチームからも警戒されて、どのチームも欲しがる選手が出てくるなんて想像もしていませんでした。ワールドカップでの活躍もすごかったですし、ついにバスケットボールのターンが日本に来た感じですね。毎日が嘘のような感じです。

——日本時間11月11日(土)には、今シーズン2度目の日本人対決が行われます。見どころを教えてください。

今日(27日)の試合では、サンズは主力のブラッドリー・ビールとデビン・ブッカーが不在でした。ケビン・デュラントを含めたビッグスリーがそろえば、ボールを散らしてコーナーを空けることができるので、そこで渡邊選手が必要になってくると思います。第4クォーターの競った時に渡邊選手がローテーションに入っていてほしいです。八村選手も積極的にシュートを打ちにいってアピールしてほしいですし、今後もレイカーズに残ってチャンピオンチームの一員として名を刻んでほしいです。

——今シーズンの注目チームを教えてください。

東カンファレンスはバックスとセルティックスです。バックスは、ついにトレイルブレイザーズを離れたデイミアン・リラードに注目です。ヤニス・アデトクンボのコンビプレーは簡単には止められないと思います。セルティックスは新加入のクリスタプス・ポルジンギスがハマり、ジェイソン・テイタムとジェイレン・ブラウンに続く選手として活躍すると思います。西カンファレンスはスパーズとペリカンズ。スパーズはスター候補生のビクター・ウェンバンヤマに注目しています。身長224cmのサイズで内外からシュート打てるし、みなさんが想像する倍くらいすごいかもしれません。怖いのはケガですね。ペリカンズは、2019年のドラフト全体1位指名で加入したけれど故障がちなザイオン・ウィリアムソンの活躍をそろそろ見たいです。東は実力チーム、西は若手の伸びに期待します。

 

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