マイク・コンリー

写真=Getty Images

ガソルはフランチャイズプレーヤーのトレード案に不満

マイク・コンリー、そしてマルク・ガソルのトレードを検討し始めたグリズリーズは、チーム再建に向けて大きく舵を切ろうとしている。だが、チームオーナーは、功労者である彼らに対して、最低限の誠意を示した。

1月23日のホーネッツ戦前に取材に応じたコンリーは、トレードに関する噂が報じられる前の段階で、チームオーナーのロバート・ペラから電話があり、自身とガソルのトレードを検討していると伝えられたことを明かした。「それが今の自分たちが置かれている状況。これも、ビジネスの一部だ。昨日、ロバートから連絡があって、球団が(トレードを)成立させようとしていることを教えてくれた」

ガソルの反応はコンリーとは対照的で、ペラとの会話の内容についてはノーコメントを貫いたものの、コンリーがトレード要員になった点については納得していないと主張した。「どうしてマイクがこういう話に含まれるのか理解できない。彼は素晴らしい選手で、チームが前進する上で、彼のような優れた選手は必要だ」

31歳のコンリーは、今シーズン47試合に出場し、平均20.0得点、3.2リバウンド、6.0アシストを記録。2016年にグリズリーズと5年1億5300万ドル(約173億円)のマックス契約を結んだ彼は、複雑な胸中を明かしている。

「数年前に契約した時、同じチームで14年、15年プレーできるかもしれないと思った。そうなったら最高だし、グリズリーズの選手として引退できたら最高だよ。ただ、3年とか4年という時間の間にはいろいろなことが起こる。それも理解しておかないといけない。メンフィスは自分のホームだし、この街の人たち、チームメート、球団を愛している。この街以上に知っているところなんてない。今の状況は、自分にとっても初めてのことで、どうなるかは分からない」

ビジネスの一部であることを理解していても、実際にトレード交渉を進めている事実を知らされれば、モチベーションを維持するのは大変だ。だがコンリーとガソルは自分たちの仕事をプロとして全うしようとしている。107-118で敗れたホームゲームで、コンリーは31得点、ガソルは22得点17リバウンド10アシストのトリプル・ダブルを記録した。

2月7日のトレードデッドラインまでに、どういう結論が出されるかは分からない。それでもコンリーは、ホーネッツ戦後、やるべきことをやるだけと語った。「自分には信仰心があって、神を信じている。毎日祈っているしね。無理な願いはしていないよ。自分の健康と、家族が幸せな人生を送れるように祈っている。自分は、日々の仕事をこなすだけ。下を向く理由なんてないんだ」