リベンジに燃えるウォリアーズが試合開始からキャブスを圧倒、前半で75点を奪う猛攻と48分間の堅守で大勝

2017/01/17
NBA&海外
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写真=Getty Images

グリーンとレブロン、一触即発の『事件』も大事に至らず

現在のNBAにおける『2強』であるウォリアーズとキャバリアーズが対戦した。クリスマスゲームでは108-109の大逆転負けを喫したウォリアーズだが、ホームでの再戦では最高のパフォーマンスで快勝して見せた。

昨シーズンのファイナル第5戦から数えると宿敵キャブス相手に4連敗を喫しているとあって、ウォリアーズの選手たちは闘志に満ちていた。それを空回りさせず、コート上での好プレーへと巧みにつなげたのは、素早いパスワークの中心となったドレイモンド・グリーンだ。外一辺倒のボール回しではなく、ペイント内のザザ・パチューリアも効果的に使ってキャブスに的を絞らせず、内外でうまくフリーを作り出す。

リズム良くパスが回りフリーになれば高確率でシュートが決まる。こうしてステファン・カリーが、ケビン・デュラントが、クレイ・トンプソンが次々と得点を重ね、第1クォーターを37-22と圧倒し、続く第2クォーターもショーン・リビングストンがオフェンスの勢いを落とさず点差を広げ続ける。

『事件』が起きたのは第2クォーター残り6分55秒、スティールからのブレイクで走ったレブロン・ジェームズをグリーンが身体で止める。わざわざ腕を伸ばしてラリアットするような衝突で、ジェームズはフロアに突っ伏し、キャブスのリチャード・ジェファーソンはグリーンへと詰め寄る。単なる抗議ではなく、グリーンを怒らせようという狙いがあったのは明らかだ。

グリーンは「わざと大袈裟に倒れただろう」とジェームズのリアクションに不満気。ここまで完璧なプレーを続けてきた彼に、ビッグマッチで熱くなりすぎる『悪癖』が出てしまえば一大事だったが、そのことをよく知るオラクル・アリーナのファンが一丸となって「落ち着け」と声とゼスチュアで指示。これでグリーンはフレグラントファウルを宣告されるも、熱くなることなくプレーを続けた。

逆にジェームズは調子が上がらない。主にマッチアップしたデュラントが、立ち上がりから100%の集中力で最も怖い相手を封じた。デュラントとグリーンが完璧なディフェンスでキャブスの連携を分断し、パチューリアはペイント内で高さと強さを発揮。特にハーフコートオフェンスではキャブスに何もさせなかった。

猛攻のウォリアーズ、最後はブザービーターで前半を締める

そして第2クォーター終盤にウォリアーズが驚異のランを見せる。残り3分30秒、ジェームズの突破を止めての速攻から、カリーのアシストを受けたトンプソンが3ポイントシュートを沈め、その直後にもスティールからボールを運んだカリーが、今度は自ら3ポイントシュートを狙うモーションからリング下に走り込むデュラントへとイージーレイアップをアシスト。キャブスがタイムアウトを取るも勢いは止まらず、ハーフコートオフェンスからもフリーを作ってカリーのジャンプショットが成功。さらにはディフェンスリバウンドを押さえたデュラントがそのまま持ち込んで3ポイントシュートを沈めた。

ランはまだ止まらない。パチューリアの高さを生かしたスティールからのブレイクで、デュラントがトマホーク・ダンクを叩き込む。ジェームズの意地の3ポイントシュートで連続得点は途切れたが、それでもパチューリアのドライブレイアップで再び流れを作り出し、最後はオフェンスリバウンドを取ってのセカンドチャンスから、カリーの3ポイント・ブザービーターというダメージの大きな一発。18-3のランでキャブスを突き放して第2クォーターを締めた。

前半を終えて75-49。フィールドゴール率で62%と34%、3ポイントシュートは20本中10本を決めたウォリアーズに対しキャブスは16本中4本、そしてアシスト数は26-4と、どのスタッツでもウォリアーズが圧倒した。

クリスマスゲームでは14点のリードを得ながら大逆転負けを喫したウォリアーズは、大量リードがあっても油断しなかった。第4クォーター序盤に得点を100に乗せ、グリーンはシーズン3度目のトリプル・ダブルを記録。終盤は主力を休ませながらも試合の主導権を譲ることなく126-91でウォリアーズが勝ち切った。

レブロンとのマッチアップを制し、雪辱を果たしたデュラント

カリーはさほどシュートタッチが良かったわけではないが、アグレッシブさを失うことなく20得点11アシストを記録。「最高レベルの試合ができた。こういうゲームはいつだって最高に楽しいものさ」とライバル撃破に喜びを爆発させた。

デュラントは21得点を記録するとともに、レブロンを封じたことで勝利に大きく貢献した。クリスマスゲームでは彼の終盤の失速が逆転負けの要因となっていただけに、29分間のプレータイムを通して攻守に完璧なパフォーマンスを見せてリベンジを果たした。この日の守備についてデュラントは「アグレッシブに、結構うまくやれたと思う。ただ、今日に限らずどの試合でも同じトライをしているんだ」とコメントしている。

レブロン・ジェームズは20得点、カイリー・アービングは17得点を挙げたが、どちらも6ターンオーバーを記録。ウォリアーズの激しいディフェンスに苦しめられた。アービングは「ウォリアーズは試合開始から僕らを圧倒し、そのまま振り向かなかった」と完敗を認めている。

ウォリアーズとキャバリアーズ、レギュラーシーズンでの『2強』の直接対決は1勝1敗に終わった。両チームが再び激突するのは、おそらくNBAファイナルになるだろう。