[スペシャル対談]田中大貴×富樫勇樹 仲の良い2人が語る『シューズ選び』『Bリーグ』『日本代表』

2017/01/20
Bリーグ&国内
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文=鈴木健一郎 写真=野口岳彦 協力=nike

1月15日に行われた『オールスターゲーム』では、日本バスケットボール界を代表するスター選手が集結した。この機会に、田中大貴と富樫勇樹に話を聞いた。2歳違いの2人だが以前から面識を持ち、昨夏にもアメリカで一緒に過ごすなど接点が多く、『オールスターゲーム』でも2人の絡みはよく見られた。そんな2人にバスケットボールに関する様々なテーマで語ってもらった。

富樫「何でもできる田中選手だけど、ディフェンスが一番」

──Bリーグを代表する2人に来ていただきましたが、まずは自己紹介ならぬ「他己紹介」として、お互いがどんな選手なのか教えていただけますか。

田中 富樫選手は、見る側をすごくワクワクさせてくれるプレーヤーです。身長は低いですけど、それを補う技術もあって、見ていて楽しい選手ですね。

富樫 「Bリーグのプリンス」の名にふさわしくクール(笑)。試合中、大事な場面で決めても表情が変わらないクールな選手です。

田中 コート外になると見てのとおり生意気(笑)。子供みたいな感じです。

──お互いのプレーはよく知っていると思いますが、シンプルに一番「すごい」と思うプレーは何ですか?

田中 やっぱり彼の代名詞であるフローターですね。富樫勇樹と言ったら真っ先にそのフローターというプレーが出てくるんじゃないかな。

富樫 オフェンスもディフェンスも、パスもシュートもバランス良くできる選手ですが、自分から見るとディフェンスが一番です。特にBリーグでは1対1で守られていると嫌ですね。身長があるのにスピードだけでは簡単に抜けなかったりするので。

──初対面がどんな感じだったか、覚えていますか?

田中 いやあ、覚えてないですね。

富樫 僕は覚えていますよ。NTC(ナショナルトレーニングセンター)ですね。僕がU-15で、田中選手がU-18だったと思うんですけど、合同で合宿した時に一緒になったんです。田中選手はまだ有名だったわけじゃないのですが、身長もあって動ける選手ということで、僕から話しかけた記憶があります。まだ子供だったので、とりあえず絡みに行きました(笑)。

田中 ああ、思い出しました。自分としては全国のすごい選手が集まるところに初めて参加する合宿だったので、すごく緊張していたんです。だけど富樫選手と田渡(凌)選手の2人がU-15でも目立ちまくっていた感があって。自分の年代を含めても一緒に練習した中で一番目立っていたんじゃないかな。

──2人は仲が良い印象です。どちらもアメリカ志向が強いからでしょうか?

富樫 アメリカというかNBAというのが最高のリーグだと思うので、そこは常に目標だったり夢としてプレーしないといけないなと思っていて、オフシーズンになれば行くようにしています。日本だとアメリカ人と一緒にプレーはできても、マッチアップすることがないので。そういうところですごく成長させてもらえる場所だと思います。

田中 自分は別にアメリカにこだわりはないです。外の環境に興味はありますけど、特別アメリカということではないですね。

──昨夏もアメリカで一緒だったんですよね?

田中 昨年はいつもと違う環境でトレーニングをしたいというのがあって、自分を見てくれるコーチとうまく都合が合って、それで練習場所がアメリカになったんです。

富樫 たまたまサマーリーグ期間のラスベガスで一緒だったんです。一緒に来ていたコーチはサマーリーグを見たりで、ワークアウトを午前中に入れたりはしました。一緒に食事をしたり。

田中大貴&富樫勇樹『バッシュ選び』のポイント

──2人ともNIKEの契約選手としてシューズを着用していますが、NIKEにはブランドイメージを抱いていますか?

富樫 「おしゃれ」ですよね。私服でも着れるようなものはいっぱいありますし、数も種類もたくさんあるので。バッシュももちろんスニーカーも、本当に「おしゃれ」という言葉が一番合うと思います。

田中 カッコいいですよね。他のブランドと違って種類がすごく豊富だし、デザインもおしゃれです。

──子供の頃からずっとNIKEですか? それとも途中で乗り換えた?

富樫 実はずっと使ったことがなかったんです。高校でアメリカに行って、1年目が終わった夏に中国で開催された『NIKE ALL ASIAN CAMP』に呼んでもらって、そこからお世話になっています。高校ではJORDANがスポンサーだったので履いていたんですけど、それまでNIKEは履いたことがなかったんです。

田中 自分も小さい頃は別のブランドを履いていたんですが、大学のチームがNIKEさんのお世話になっていて、そこからですね。

──NIKEを使い続けている理由はどこにありますか?

富樫 さっき言ったみたいに種類が多いので、「一つは合うでしょ」という安心感があります。他だと種類があまりないメーカーもあるので。あまり試すほうではないので、基本は自分に合ったシリーズがあればそれを使い続けます。今は「カイリー1」をずっと履いています。すごくフィット感があるし、アウトソールもスピードを引き出してくれる感じでいいですね。

田中 自分も似たような感じで、見た目で「重そうだな」とか、そういうものは履かないです。一番重視するのは軽さです。あとはローカットが好きなので、ハイカットは履かないですね。コービーシリーズは軽くて、とても気に入っています。

富樫 そうですね。僕も重いのはダメで、ハイカットもダメです。ハイは重そうというか、ガードが履くものじゃないと思うので。逆にローすぎてもあまり好きじゃない。カイリー1がちょうどいいんです。一時期ちょうど良いのがなかった時はハイパーダンクの2013、2014を履いていました。まずは軽さ、そしてデザインで選んでいます。

──バスケを始めたばかりで、初めてバッシュを買いに行く人に、選び方のアドバイスをするとしたら?

富樫 最初は見た目重視で大丈夫です。結局、どれがいいかは分からないと思うので。重いとか軽いとかはありますが、とりあえず自分の気に入ったデザインのものを最初に買って。それが合わなければ違うのにしていけば。特にNIKEさんはデザインから入るとすごく好きになると思います。

田中 自分が子供の頃を思い出していたんですが、カッコいいシューズを買うと、早く履いてバスケットをしたいという気持ちになっていました。そういう意味でもまずはデザインからで、カッコいいと思うものを選んだらいいと思います。

富樫 僕はいまだにNIKEさんから箱が送られてくると、高校生の時と変わらぬ喜びがあります。あのマークが送られてくるだけで結構うれしくなりますね。

富樫「自国開催のオリンピックのコートに立ちたい」

──プレーヤーとしての目標を、短期と長期でどこに置いていますか?

富樫 天皇杯では優勝できたんですけど、これは一戦一戦を戦った結果だと思うので、短期の目標は次の試合に勝つことです。先を見据えてはいなくて、常にプレーオフのように戦うことが個人としてだけでなくチームとしての目標でもあります。僕たちは経験のあるチームではないので、チャレンジャー精神で戦っていきます。

田中 自分たちは天皇杯で負けてしまったので、リーグ優勝しかないです。もっともっとチームとしても個人としても良くなると思っています。最後に良い状態に持っていきたい、というのが短期の目標です。長期で見た場合の目標はオリンピック出場ですね。自国でオリンピックが開催されるのはすごく魅力的なことで、ぜひ自分もそのコートに立ちたいという思いがあります。30歳くらいでオリンピックを迎えるので、自分のバスケット人生が一番良い時にそれを迎えられるように。

富樫 僕も同じです。オリンピックは誰もが目指す舞台ですが、東京での開催で普段よりも現実味があると言うか、出場できる可能性が高いと思っています。長期と言っても3年後ですが、そこに出るために自分も成長して、しっかりアピールしていきたいと思います。

──2人には日本のバスケットボール人気をもっと高めるという役割も期待したいところです。

富樫 NBAみたいな派手なダンクや身体能力でバスケをするのと比較されると難しいのですが、日本には日本の良さもあります。プレーヤーもそうですけど、会場の雰囲気がすごく大事だと思っています。「また来たい」と思ってもらうためには、選手のプレーももちろんですが、日本でも野球やサッカーがそうであるように、楽しめる会場の雰囲気を作り出せれば。もちろん、選手としても面白いバスケット、見ていてワクワクするようなプレーをしていくつもりです。

──千葉ジェッツの試合はいつも熱狂的な雰囲気になります。あそこからまだできることはありますか?

富樫 あると思います。僕がイタリアに1カ月行った時は、サッカー会場かと思うくらいの雰囲気でした。ヨーロッパだと楽器を持ってきたり、火が出てきたりする会場もあって、サッカーみたいな応援なんです。日本にはないスタイルで、それが日本のバスケでどうなるのかは分からないですけど、そういう空気ってなかなか良いと僕は思いました。

田中 個人的には、Bリーグの試合はもちろんですけど、一番は日本代表が強くなることだと思っています。ラグビーが良い例ですが、ああやって代表が国際大会で活躍したり良い成績を残せば注目されるし、代表選手を見るためにリーグ戦に行くという流れになるので。代表が強くなること、それが一番だと思っています。

──それでは日本代表が『BREAK THE BORDER』するための突破口になる要因は何でしょう?

富樫 海外の経験がすごく必要というか、役に立つと思います。自分のこの年齢でアメリカで経験させてもらって、それは本当に行って良かったと思うんです。もちろん試合に出れないこともあるし、いろいろ大変なんですけど、それも含めて経験です。日本を離れることでまた新たな成長がありました。海外の事情や契約の難しさを知るだけに、日本の恵まれている部分も分かっていて、なかなか簡単に外に出て行けないのだとは思いますが、それでも海外の経験は絶対に役に立ちます。

田中 場数が大事だと思います。代表チームの試合数、アジアだけじゃなくてその外、ヨーロッパやアメリカに。出るんだったら数をこなしたほうが良いと思います。現状では、そのチャンスは少ないわけじゃないですか。難しい部分もあると思うんですけど、数をこなすことが結構大きいと思います。

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