ドノバン・ミッチェル

写真=Getty Images

後半戦に向けて休養を優先

2018年の『スラムダンク・コンテスト』王者となったジャズのドノバン・ミッチェルが、今年のコンテスト出場辞退を表明した。

1月18日のシュート練習後、ミッチェルは、今年の大会出場を見送った理由を語った。

「難しい判断だった。ケガをした時に止めようと思った。今シーズンは3度もケガをしてしまったからね。去年のオールスター後は、疲れが残っていた。幸いにも身体を休めることができる日もあった。でも、何もせず、ただ眠っていたい日もあるんだ」

昨年の大会は、ミッチェルが決勝ラウンドで2000年の大会で優勝したビンス・カーターのパフォーマンスを完コピして会場を沸かせた。ラプターズ時代のカーターのジャージーを着たミッチェルは、カーターと同じ反時計回りの360°ダンクを1回目の試技で成功。ダンクを終えると、両手のひとさし指を上空に突き上げる『カーター・ポーズ』のみならず、両手を喉元で交差させての『It’s Over』というコメントまで完全に再現してみせた。

新人王争いに絡んだ1年目の活躍も去ることながら、ダンクコンテストはミッチェルの名を世界に広めたイベントだ。本人も、好きなイベントとコメントし、今後再び出場する意思はあると言う。

「(スラムダンク・コンテストは)オールスター・ウィークエンドに行われるイベントの中で、僕が好きなものなんだ。また出場したい。昨シーズンに経験させてもらったこともあるから、今年は外からオールスターを経験したいと思った。去年との違いを経験できれば、それが自分にとっても学ぶ機会になるから」

今シーズンのジャズは、西カンファレンスの上位争いを盛り上げると見られたものの、序盤に連敗が続き、昨年中は苦しい戦いを強いられた。だが年明けから状態を上げ、現在は6連勝中。順位も、カンファレンス7位にまで上げた。ジャズがプレーオフに進出するためには、ミッチェルの力は欠かせない。本人もその責任を理解しているからこそ、今年のオールスター期間中は休養を優先させたいと話した。

「チームのために、心身の状態を整えたい。今シーズン開幕時期は、周りが思ったような結果を残せなかったしね。シーズン後半戦のためにも、しっかり休んで、気持ちを集中させる方が良いと思っている」