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小兵ガードはここまでキャリアハイの28.2得点をマーク
今シーズン序盤こそ波に乗れない状態が続いたセルティックスだが、2016年12月中旬以降は2回の4連勝を含め順調に勝利数を伸ばしている。復調の要因は、現在リーグ4位の平均28.6得点を記録している小兵ガード、アイザイア・トーマスの活躍に他ならない。
今シーズンは得点、アシスト、リバウンドでキャリアハイのペースを維持しているトーマスは、特に第4クォーターに得点を重ねる『クローザー』としての才能を開花させた。身長175cmのトーマスの活躍を誰よりも喜んでいる一人は、昨秋に現役を引退したケビン・ガーネットだ。
自らホストを務める番組『Area 21』にトーマスがゲスト出演した際、2008年にセルティックスで初優勝を達成したガーネットは、「君がシーズンMVP候補の一人だと思っている。チームのためにやっているプレーは本当に大きい」と称え、がっちり握手を交わした。
もしセルティックスが昨シーズンのカンファレンス5位を上回る順位でプレーオフに進出した場合、当然トーマスもシーズンMVPの有力候補に挙がるだろう。今シーズンは年間トリプル・ダブルという史上2人目の快挙達成の可能性があるサンダーのラッセル・ウェストブルック、ロケッツの西カンファレンス上位躍進を支えているジェームズ・ハーデンもMVPレースに顔を連ねるが、今後の成績次第では、2001年にNBA史上最も低身長でMVPを受賞したアレン・アイバーソン(183cm)を下回る小兵MVPが誕生するかもしれない。
得意のジャンプショットを放つトーマス。得点を量産しその小さな体でチームを勝利に導く。