昨シーズンは20.8得点、9.9リバウンド、4.5アシストを記録
9月16日、川崎ブレイブサンダースは宇都宮ブレックスとプレシーズンマッチを行った後、『出陣式』と題して、シーズン開幕に向けた決意表明、シーズンスローガン、キャプテンを発表。そして、その中でニック・ファジーカスが2023-24シーズン限りでの引退を発表した。
現在38歳のファジーカスは207cm114kgのセンター。ネバダ大を4年連続でNCAAトーナメントに導き、NBAのマーベリックスでキャリアをスタートさせた。クリッパーズと契約して以降はNBAでプレーすることはなく、ベルギーやフランス、フィリピンなどを渡り歩き、2012年に東芝ブレイブサンダース(現川崎ブレイブサンダース)に加入した。いきなり得点王、ベスト5を受賞するなど実力を見せつけると、Bリーグ初年度には得点王とシーズンMVPとなり、チームの準優勝に貢献した。
昨シーズンは58試合中56試合で先発を務め、平均31.26分のプレータイムで20.8得点、9.9リバウンド、4.5アシストを記録。ベテランながら、衰えを感じさせないプレーでチームを牽引してきたが、突然の引退を表明。ファジーカスは言う。
「今年で引退します。本当に驚きを隠せないファンもいると思います。僕自身、川崎で12年やってきて、プロになって18年プレーしてきて、自分の中に残っているのはあと1年だと感じました。12年間川崎のファンの皆さんに支えられて、日本のバスケの発展に関わってきました。ここで何故発表したかったかというと、今いるお子さんやファンの方に最後にもう一回ニックを見に行きたいとか、ニックの最後のプレーを見たよって言ってもらいたいからです。最後の1年、僕自身のすべてを以て、チームを頂に連れていくのが目標です。よろしくお願いします」